日和

□曽良君の好きなもの
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曽良君の好きなもの その1…甘いモノ


久しぶりに曽良君が遊びに来た
「こんにちは」
「曽良君から来るのって珍しいねっ どうしたの?」
「…特に理由は…。」
曽良君が目を泳がせている
…これも珍しい


「ま、いいや
上がって上がって」
「お邪魔します」
綺麗に靴を並べて部屋に入ってく
あんな鬼弟子でも礼儀正しいのは育ちがいいからなんだろうか…


「はい」
私はいつも通りお茶とお菓子(お団子)を出してあげた

「ありがとうございます」
「っ」
お菓子を見た曽良君の顔が変わった
(…なんかキラキラしてない?)

曽良君が団子を口に運ぶと…気のせいか周りから花が飛んだ
(えっ!?)

そして幸せそうにもきゅもきゅと食べ始めた
今までも何回かこういう事はあった


おいしい団子屋さんの前を通ると私の話なんかまったく聞いてないし
買ってあげるといつもより雰囲気が優しいくなる…気がする

(あ…。)
小さい頃からそうだったっけ…。
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