novel

□ディンドン
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「 うっわ〜マジすっげぇ〜!なっおチビ! 」

「 ...重いっスよ!菊丸先輩。さっきからしつこいっス 」


「 コラコラ英二、もう止さないか 」
「 ブ-(頬を膨らませる) 」


「 ほんとに綺麗だね、大石。



....ところで、なんでこの面子なの? 」

「 たしかに変っスね 」



「 ...それは英二に聞いてくれ 」





話は部活終了後の部室にさかのぼる....


「 英二! 」
「 ほえ? 」

着替えをしていた菊丸に既に着替えを済ませた大石が話し掛けて来た


「 どったの?..あ、寄り道?なんか食べてこーぜ 」

「 いや、違うんだ。この前自主トレの途中で偶然良い場所を見つけたんだ。.....で、みんなにも見せたいて思うけど、まずは相棒の英二に見せたいと思ってるんだが 」


「 良い場所? 」

「 ああ、付き合ってくれるか? 」


「 ....もっちろん! 」


「 よかった、じゃあ俺はちょっと竜崎先生と話をしてから行くから、悪いが英二は校門のとこで待っていてくれないか? 」

「 ほいほーい。じゃ待ってるよん 」



大石は菊丸に手を振り、部室を後にした。それと交互に越前が部室に入って来た

「 あれ?おチビ!まだ練習してたのかよ 」


「 ...まあ、」


「 ふーん、、あ、桃は先に帰っちゃったぞ!なんかマムシと言い合いしながら! 」


「 そうっスか 」


海堂と桃城の喧嘩はいつものことだからみんなさして驚かない。 乾は新しい乾汁開発の為に早く帰宅、タカさんは店の手伝いで早々帰宅し部室には今菊丸と越前のみになっていた。(※手塚は九州)


「 そういや、不二見てない気がすんだけど。」


着替えを済ませた菊丸が独り言のようにボソっと呟く



「 不二先輩ならもうそろそろ来ますよ 」


「 ...そーにゃの? 不二も練習? 」


「 ...まあ、」

そう言いながら着替え始める越前。そこに....



「 ふぅ、汗で気持ち悪いや。あ、越前。さっきは付き合ってくれてありがとう。 」


不二がタオルで身体を拭きながら部室に入って来て、真っ先に越前の元に行き微笑みかける

「 ..別にいいっスよ 」


「 なに?お前ら一緒に練習してたわけ? 」


「 え...あ、あれ?英二。まだ残ってたんだ 」



「 .....に゛ゃ?!」

菊丸の存在に今まで気付かなかったような反応をする不二。菊丸は

「ふ...不二なんて大っきらいだにゃ!! 」


そう叫ぶと菊丸は勢いよく部室を出て行った。



「 英二?!....え?なんで怒ったのかな....」


「 .....わからないんスか 」


「 え? 」

不二が越前に聞き返したと同時に部室のドアが勢いよく開いた


「 バカ不二!なんで追い掛けて来てくんないんだよ!バカバカ! 」



「 .....え?」

「 ..ほんと構ってちゃんスね、菊丸先輩は 」

状況を掴めない不二はポカンとしている。生意気ルーキーは小さな声で毒を吐いた


「 なんか言ったか?おチビ 」
「 いいえ、なんにも 」



「 地獄耳...」と呟いた越前の言葉は菊丸には届いていないようだ
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