novel
□マシマロ
1ページ/2ページ
彼は世話焼きだ。
それがたまに鬱陶しく思うことがある。
僕だって自分のことはちゃんとしっかりやっているつもりだし。
完璧過ぎる君には適わないだろうけれど。
「 自分ちゃんとご飯食べてるんか? 」
端正な顔立ちが俯いてる僕の目の前に移り込む
「 聞いてるんか? 」
「 聞いてないよ 」
「 聞いとるやん。なんか少し痩せたんとちゃうか? 」
僕が痩せようと太ろうと僕の身体だほっといて
て言ったら彼は父親ばりに説教を始めると思う。
"ほっといて"
とゆう言葉はどうやら彼にとってNGワードらしい。
でも 僕は彼にほっといてて言葉をよく使ってしまう
でも ほんとにほっとかれたら、死んじゃうほど悲しいのに....
でも君が僕をほっとけないことを僕は分かっているし、君が怒ることも分かっているのに"ほっといて"なんて口に出してしまう
どうやら僕は僕に説教をする君に愛を感じてしまう。僕を心配して怒る君が愛おしく感じてしまう
だからどうかずっと、ずっとほっとかないで..ね?
「 ご飯食べたんか? 」
「 マシマロ食べたよ 」
「 マシマロちゃう!マシュマロや!
て、ご飯ちゃうやん! 」
僕はわざと間違えて君のツッコミを聞くのが好きだ
鬱陶しいとこも好きなとこも全部ひっくるめて、僕は君が愛おしい。重症みたいだ。
君は僕のことどれくらい好き?
....マシマロは関係ないけれど。
#END