novel

□マシマロ
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彼は世話焼きだ。
それがたまに鬱陶しく思うことがある。

僕だって自分のことはちゃんとしっかりやっているつもりだし。
完璧過ぎる君には適わないだろうけれど。



「 自分ちゃんとご飯食べてるんか? 」



端正な顔立ちが俯いてる僕の目の前に移り込む





「 聞いてるんか? 」


「 聞いてないよ 」

「 聞いとるやん。なんか少し痩せたんとちゃうか? 」



僕が痩せようと太ろうと僕の身体だほっといて



て言ったら彼は父親ばりに説教を始めると思う。


"ほっといて"

とゆう言葉はどうやら彼にとってNGワードらしい。




でも 僕は彼にほっといてて言葉をよく使ってしまう






でも ほんとにほっとかれたら、死んじゃうほど悲しいのに....

でも君が僕をほっとけないことを僕は分かっているし、君が怒ることも分かっているのに"ほっといて"なんて口に出してしまう



どうやら僕は僕に説教をする君に愛を感じてしまう。僕を心配して怒る君が愛おしく感じてしまう

だからどうかずっと、ずっとほっとかないで..ね?








「 ご飯食べたんか? 」


「 マシマロ食べたよ 」


「 マシマロちゃう!マシュマロや!



て、ご飯ちゃうやん! 」





僕はわざと間違えて君のツッコミを聞くのが好きだ


鬱陶しいとこも好きなとこも全部ひっくるめて、僕は君が愛おしい。重症みたいだ。


君は僕のことどれくらい好き?






....マシマロは関係ないけれど。


#END
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