novel

□He has come.
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「 兄貴、何か俺に隠してねぇか? 」






学校が休みの今日久々に家に帰って来たが、生憎姉もお袋も留守で誰もいなかった。(まぁ、来ること知らせてなかったし仕方ないけど)

チャイムを鳴らしても応答がなかったから「..留守か」なんて思いながら合鍵で玄関を開けて中に入る。リビングのドアを開けるとソファの背もたれから覗く俺より少し色素薄めの髪。


「 ...なんだ兄貴いたのかよ 」



「 ...裕太 。おかえり 」

兄貴はそうゆうと俺に微笑みかける。でもなんか元気がねぇな..


「 なんかあったのか? 」

俺は兄貴と向かい合わせに有る方のソファに腰かけた。


「 ....別になんでもないよ


それより裕太、学校はどうだい?楽しい? 」


話を逸らされた気がするが、俺はあえて何も言わないことにした

「 まぁそれなりにな。 」


「 そっか。裕太なんか身体も逞しくなって来たし。がんばって練習してるみたいだね 」


「 自分が細いからそう思うんじゃね? 」


「 酷いなあ。僕だって少しは前より筋肉だって付いて来たんだよ 」



上辺はいつもどおりに話してる兄貴だけどやっぱりなんか上の空な感じがする


「 ...僕もルドルフに行こうかな 」










「 ...は? 」

今、、なんて


「 あはは...なんてね。まだまだ弟離れ出来てないのかなあ、僕は 」


「冗談、冗談」なんて言ってるけど、目がマジだった
そういえば俺が青学に入学した時兄貴は俺と毎日一緒にテニスができるって喜んでたな


「 ....観月は元気? 」


「 ...え?観月さん? 」


俺が昔のこと思い返していると突然兄の口から観月なんて単語が出てきて俺は思わず聞き返してしまった

だって兄貴は観月さんを目の敵にしているようだから
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