novel

□ディンドン
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「 あーあ、せっかく不二に良い場所があるから見せてあげようと思ったのになー 」



「 ....良い場所?どこなの?」


「 どこ?...えーっと.. 」

菊丸はつい勢いでさっき大石に誘われた良い場所の話をしてしまった。勿論菊丸には良い場所が一体なんなのかわかる訳がなく、答えられずしどろもどろになる



「 どうせ、勢いで言っちゃったんでしょ。菊丸先輩 」


後輩の鋭い指摘に図星な為に菊丸は少し返答に遅れた


「 ...な、..なんだと、おチビィ!!お....大石が!....良い場所に連れて行くって言ったんだもん..」

最後の方は小声になってしまった。


「 大石が? それって英二を誘ったんじゃないの? 」


「 ..う 」

不二は不思議に思い菊丸に疑問をぶつけた。たしかに誘われたのは菊丸だけなのでつい言葉に詰まる菊丸。


「 ち、違う!俺も誘われたけど、不二も一緒にって言ってたんだもん! 」

「 ...そうなんだ。越前は? 」

「 ...いや、俺はいいっスよ」
「 そうだよ!おチビは呼んでないもん 」



その言葉に少しムッとし菊丸を睨む越前。負けじと睨み返す菊丸。火花が散る勢いで見合っていると


「 英二!まだ部室にいたのか?校門で待ってたんだぞ 」


「 あ、大石 」


「 あれ?不二。練習は終わったのか 」

「 うん、鍵...君に返すね。」



「 ああ.. 」

大石に部室の鍵を手渡し、不二は大石に口を開く


「 大石、」
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