×グレイ

□炎と氷の日常レポート@プレゼントと悪ふざけ
3ページ/7ページ






私が一人でごちゃごちゃと考え事をしている間に二人の話題は別のものへと移り変わっていた。

よく見るとナツの手元には有名ブランドの袋。

そこは普段からグレイが愛用している店のものだった。

「ていうかさっきから気になってたんだけどこの袋って何?」

「ふっふっふ・・・。よくぞ聞いてくれた!!」

ナツが怪しい笑みを浮かべながら手元にある袋を上へ高く掲げる。

そのいつもと違うナツの様子に私やグレイだけじゃなく

先ほどまでバカ騒ぎをしていたギルドのみんなもナツのほうへ視線を向けた。

「はい、グレイっ!!」

「・・・・・・へ?」

「これ!グレイにやるよっ!!」

満面の笑みと共にグレイに袋が受け渡される。

グレイは滅多にないナツからのプレゼントに戸惑ってはいたが素直にそれを受け取り、中身を確認した後

感極まってか、今度はグレイの方からナツへ抱きついた。

それを見ていた周りの人が大きな歓声をあげる。

ギルドのみんなが一丸となってくっつけたカップルなのだ。

そりゃ二人が幸せなところを見れるのは私としても嬉しい。

二人をからかったりする時もあるけど、なんだかんだ言ってみんなナツとグレイが心配なんだよね。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ