×グレイ

□炎と氷の日常レポート@キャンディー
1ページ/5ページ






『ナツとグレイについてのレポート:その1』



こんにちは!フェアリーテイルの星霊魔道師、ルーシィです。

あんなにケンカばかりしていたナツとグレイが最近、お付き合いを始めました。

ていうか、ただのバカップルになりました。

見るたびに思うけどあの二人のバカップルさっていうか甘甘さはちょっと異常だと思うわけ。(特に炎の方)

と、いうことで同じチームであるこの私が二人の日常を徹底的に調べてレポートにまとめたいと思う。




――――――――――――――――――――


フェアリーテイルギルド内



「エ、エルザ?なんなんだ、そのでっけえ袋は・・・」

グレイは飲んでいたコーヒーから顔を上げ、満足そうな顔をして袋を抱きかかえているエルザに声を掛けた。

「む、これのことか?よくぞ聞いてくれたな、これは・・・。」

自慢げな顔をしながらエルザは袋の中をガサゴソとあさる。

そして巨大な袋からひとつ、かわいらしい小さな箱を取り出した。

「つい先日スイートベリーで発売された新商品だ!!」

「うお!?マジかよ!つかあそこ新商品出てたのかよ!!」

ちなみに、『スイートベリー』っていうのはマグノリアで一番と言っていいほど人気のあるお菓子屋さんで

甘党であるエルザとグレイもそこの常連さんなんだって。

グレイはエルザが買ってきたという新商品の箱をキラキラと・・・そりゃもう幸せそうに見つめていた。

さすが、自他共に認める甘党なだけあるわね。

それにしても、エルザってばあの量を一人で食べるつもりかしら?

さすがのエルザでもそれはさすがに太・・・・・・

「ルーシィっっ!!!」

「は、はいいいいい!!!」

「今、何かとても失礼なことを考えていなかったか・・・?」

「い、いや、何もっ!?何も考えてないよぉ!?」

「そうか、ただの私の勘違いか。いや、すまないな。」

「あ、あはは・・・。」

び、びっくりしたああああ!!!

ちょっと一瞬本気で心臓止まるかと思ったじゃない・・・。

エルザってもしかしてエスパーか何かなの?

「うわー俺も今から買ってこよっかなあ・・・。」

「新商品はすでに売り切れたぞ。なぜなら私が全て買い占めたからな。」

「はあっ!?マジかよ〜・・・。次店に並ぶのいつになっかな・・・。」

ふふ、と嬉しそうな顔をするエルザとは逆に、グレイはしょんぼりとうなだれていた。

それは例えるなら、捨てられた子犬のように。

「・・・・・・。」

さすがのエルザもそんなグレイを見て、かわいそうと思ったのか静かに箱をグレイに手渡した。

「・・・?なんだよ、これ。」

「お前にそれをやろう。私はこれだけあるからな。1つくらいあげても構わない。」

「あ、ありがとっ・・・!!」

あ〜嬉しそうだなぁ、グレイ。こうして見てるとナツの言うとおり、グレイはかわいいのかも。

本人に言ったら凍らされそうだから言わないけど。

でもエルザ、あんなに新商品持ってるのに1つしかあげないなんて意外とケ・・・

「ルーシィっっ!!」

「ご、ごめんなさあああい!!」

だから怖いってば!!やっぱりエルザってエスパーなのかなぁ・・・?
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ