×グレイ
□五番目のピエロ
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鏡/音/レ/ン/五/番/目の/ピ/エ/ロ/パロ
※ちょっとグロい
※死ネタ
フィオーレ王国マグノリア内に存在する犯罪組織「ペールノエル」
怪しく月が光る中、彼らは人を殺しては街をさまよい歩く。
午前2時、誰もいない道の真ん中を歩く少年が一人。
銀のナイフを片手に楽しそうに歩き回る。
「さあ、今宵は誰を殺そうか。」
少年のいる先で、何かが揺らめいて見えた。
その影を見て、少年の口が弧を描く。
影の近くにある路地裏に入ると、そこには少年が先ほどからずっと追いかけている人物がいた。
「見ーつけた。」
「ひっ・・・!?」
見つかったことに気づいた相手が、少年を見るや否や顔を引きつらせる。
「お お お前たちは い 一体なんなんだ・・・ッ!!」
「別にどうでもいいだろ、そんなこと。まあもう死ぬんだし教えても構わねえか。
コードネーム、ピエロ。本名――――グレイ・フルバスター。・・・じゃあな、よい夢を。」
そう言うと、グレイと名乗った少年は片手のナイフを振り下ろした。
周りに赤い鮮血が飛び散り、誰もいない路地裏に人の倒れた音がこだまする。
「はい、今日の仕事終わりっと。」
死体をそのまま放置して、グレイは元来た道を引き返した。