×グレイ

□18年後にまた会おう
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ナツグレで現代パロ


『18年後にまた会おう』



「グレイ!金環日食まであと1分だぞ!ちゃんとサングラス持ったか!?」

「ちゃんと持ってっからんな大声だすなっつーの。」

今日は世間でずっと騒がれていた金環日食の起こる日。

なんでも932年ぶりのことらしい。

お世辞でもカッコイイとは言いがたいサングラスを片手に、マンションのベランダでナツと二人で待機中。

俺は金環日食にはあまり興味はなかったが、ナツがどうしてもと言ってきたので

仕方なく一緒に見ることになったのだ。

こんな俺とは対照的に、ナツはまるで子供のようにはしゃいでいる。

しばらくして、テレビの中で金環日食へのカウントダウンが始まった。

「おい、あと10秒だぞ!サングラスつけろよ!!」

「ん。」

10、9・・・とテレビの中の声とナツの声が重なる。

その間にも、月はどんどん太陽を侵食していった。

「3,2,1・・・0!!」

ナツのカウント終了と同時に、月が完全に太陽の上に覆いかぶさる。

「おぉ、すげー・・・マジでリングになってる!!」

「だろ!?やっぱグレイと見れてよかった!!」

俺とナツは滅多に見ることの出来ない金環日食に感嘆の声を上げ、食い入るように月を見た。

俺は心の中でナツに小さくお礼の言葉を告げる。

だって多分、俺一人だったらこんなものを見ようとは思わなかったから。

「・・・そういえばナツ。お前次の金環日食がいつ来るか知ってっか?」

「う〜ん・・・確か2030年だってニュースで言ってたような・・・。それがどうかしたのか?」

「いや、その・・・18年後もまたお前とこれが見れたらいいなぁ・・・って。」

「!!なんだなんだ〜?今日はやけに素直じゃねえか。」

「・・・・・・うっせえ。」

「でも俺も、またグレイと一緒に見てえな。

 だから18年たっても・・・俺の隣から離れんなよ。」


「・・・・・・もちろんだ。」




今更のような金環日食ネタww

金環日食が終わった後に突然降りてきたんです。ネタの神様が。

拍手文にしては全然御礼になってないかもしれないですけど・・・。

これは拍手を押してくれた皆様、そして小説を読んでくれた皆様にささげます!!

ここまでお付き合いくださりありがとうございました!
 

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