×グレイ
□偽りのきみ
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※グレイが少しビッチっぽい表現があります。なんだか少し報われない。
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『偽りのきみ』
誰もいない校舎裏。
太陽はすでに沈みかけていて夕日の鮮やかなオレンジだけがオレたちを照らしている。
遠くの方で部活に勤しんでいる生徒の声が聞こえたが、今はそんなのどうだっていい。
そんなことより、今解決すべき問題はこの目の前の男・・・
クロスのネックレスが特徴のグレイ・フルバスターについてだ。
「おい・・・なんとか言えよ、グレイ。」
オレはグレイの胸倉を掴み、顔を引き寄せる。
そして、もう何度目か分からないセリフを再度口にした。
「自分の体をそんな風に扱うんじゃねえよ・・・!!もう、他の男とヤんのはやめろ。」
「・・・・・・・・・・・・。」
グレイは何も言わずに、ただ氷のように冷めた目でオレを見つめるだけだった・・・・・・。