×グレイ

□Dead or Alive?
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「悪い夢が覚めたとき、いつものエルザでいてほしいからオレが戦うんだ!!」

「・・・ナツっ・・・!」

ナツは拳に力を込め、目の前に立つ敵を睨み付ける。

しかし、そんなナツとは裏腹にジェラールは不敵な笑みを浮かべた。

それはまるでこれから起こることが楽しみで楽しみで仕方がないとでも言う様に。

塔の中で、ジェラールの笑い声だけがこだまする。

「ははっ・・・本当に退屈しないな、妖精の尻尾(フェアリーテイル)は・・・。
 
 だが、俺と戦いたいなら、まずはこいつを倒すんだな。」

パチンとジェラールが指先から軽快な音を鳴らす。

すると、柱の陰に人影が現れた。

それは、ついさっきまで共に戦っていた仲間と酷似していて。

信じたくない。と心の中で叫ぶ。

でも、あれは・・・。

人影に徐々に日が当たり、陰が薄れてゆき、ぼんやりとしていた輪郭がはっきりとしてくる。

クロスのついたネックレスに、額の傷。





―――――――――――そこにいたのは、確かにグレイだった。
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