ロキグレ/学パロ?




rainy day


「うわ、雨すげ・・・。つかオレ傘持ってねえんだけどなあ・・・。」

グレイは昼頃から振り続けている大粒の雨を睨む。

朝のニュースで今日は晴れっつってたじゃん、

と朝のニュースキャスターを恨んでも今の状況が変わる訳もなく。

傘を持たないグレイはひたすら雨が止むのを待つばかりだった。

しかし待っても待っても雨は一向に止もうとしない。

むしろ、時間がたてばたつほど、その雨足を強める一方だ。

多分このまま待ち続けても時間を無駄に浪費するだけだろう。

こんな雨の中を20分も30分も歩き続ければ最悪の場合風邪を引くかもしれないがこの際仕方がない。

できるだけ雨に濡れぬように持っていたカバンを頭の上へ持ち上げ傘代わりにする。

「うし・・・帰るか。」

屋根のある昇降口から一歩踏み出しただけでもうズボンの色が変色した。

雨が静かな音を立てながら地面を少しずつ濡らしていく。

時刻はもうすでに6時を回っていて、あたりには子供はおろか人一人さえいない。

ズボンやシャツのぐっしょりとした感触が気持ち悪かったが家に帰るまでの辛抱だと

自分に言い聞かせながらできるだけ早足で歩く。







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