光と闇(仮)
□一話:最悪な出会い
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次の日。
「もう朝か」
悠一は起きようと体を動かすが何かが上に乗っていて動くことができなかった。
「・・・・アリス」
「なんだ?」
そうアリスが悠一の上に乗っていたのだ。アリスは悪びれた顔をせずにわざときわどい顔をする。
「なんだ?ではない。さっさとそこをどけ」
悠一はアリスを強引に押しのける。
「全く面白みのない奴だ」
アリスは仕方なく悠一の上から降りる。
「エヴァンジェリンには私のことは伝えておいた。それと今日、私と二人で学園長に会いに行けと言っていたぞ」
(恐らく学校に入れさせるつもりか。エヴァのやつ手回しが早いな)
「麻帆良学園女子中等部にな」
「は?」
「エヴァンジェリンがそこに所属しているらしいからな。私とお前は親せきという設定らしいぞ」
「お前は大丈夫だろうが俺は問題だろう」
麻帆良学園女子中等部は女子中だ。最近共学になったわけではない。その為悠一が入学するのは大問題だ。
「とりあえず行ってみるしかないだろう。二人はもう学校に行ったぞ」