SEVEN'S HEART

□ソードオブハート
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「入隊おめでとう


諸君らはこれから……」



とうとうこの日がきたか




「このソードオブハートを守るために………」




総司令官の話しはいつも長いとよく聞かされる



しかも立って話しを聞いているから足が辛い




「そういえば君達こんな話しを知っているかね………


あれは確か私がまだ二十歳の時だった………」



知るわけないだろ




「……それでは自分の隊を決め、鍛練に励むように。
以上だ。」




「ふぅ」




周りの新入隊者たちが自分の隊を決めるために散っていく



ほとんどのやつが座っているけどな




そういえば



ソードオブハートには全部で13の部隊がある



全部が同じ強さなわけでなく



いろいろな長所がある



自分に合っている部隊に入ればいい


といわれたが……



部隊の説明をあまり聞いていなかった



さて



一つ一つ見てまわるか




まず一部隊……



レッド・カイ



が部隊の名前のようだ



隊長は………あれか



歳は中年あたり


なんでも任せられそうな雰囲気があるな


構えはどちらかというと防御に特化しているように思える



「どうだ?ここの構えは?

相手の攻撃をじっくり観察して

一瞬の隙に重い一撃を食らわせるんだ


よかったらちょっと寄っていかないか?」



「いえ まだ他をみていないので」



あのまま流れで入隊させられそうだ





他の部隊も同じように入隊を迫られるだろう




他のは軽く見るだけでいいか



…………




なるほど



1に近づくにつれ防御型に


13に近づくにつれ攻撃型になるんだな




さてどうしたものか




「あの……」



「ん?」



「あなた確か……



ベミ地域の住みじゃないですか?」



「………!


なぜそこを知っている?」



ベミは俺の生まれた場所だ


周りは砂漠か危険度Aの怪物が多く生息している



その上ベミはあまり人が住んでいない



だから開拓したくても人が足りないのだ



外に出るのも一苦労



俺がここサンライズ地域にくるあいだに3人犠牲にしてきた




そんな場所だから誰も来たいと思わないし



まずその場所をしらない



この間入隊届けを出しにいったら



(「ベミ………この国のすべてを知っている私にわからない地域……



嘘をつくのはやめなさい」)



お前なにもしらないじゃないか



なにが全部知っている…だ






その知ったかぶる総司令官がしらないのに……


なぜだ?



「ごめんなさい 突然



あの地域の場所知ってるのって



あの地域に住んでる人ぐらいだよね



でも



私知ってるよ



ベミのこと」



「……君は……いったい………」




「私は君じゃないよ


私は


エリナだよ」




俺はエリナに会うことでこの世界の真実を知ることになる………
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