ボカロ
□夏だ!アイスだ!同人誌!
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強い日差しに
薄着の人々。
じわり滲む汗と
公園の噴水で遊ぶ子供たちの歓声。
その様子を日陰から眺める、1人の青年。
青年が物憂げにそっと呟く。
「………アイス……食べたい」
「カイトーーー!!次は虫取りに行くよー!!」
7月1日。
カイトはリンに連れ回されていた。
現在、11時32分。遊び始めてから約1時間半。
しかしカイトはすでに疲れ切っていた。
ちなみにミクやレンたちは
危険を察知し、朝早く出掛けていったらしい。
「……まだ蝉とかカブトムシとかはいないと思うけど、何を取りに行くの?」
カイトが問いかけると
リンは周りを見回し、何かを見つけてこう言った。
「…蜂。」
「蜂!?」
「蜂は危ないからダメっ!」
ちょっと離れたところにある蜂の巣へ突撃しようとするリンを
カイトが全力で止める。
「ほら、アイス買ってあげるから…ね!?行こう?」
そう言えばしぶしぶながらついてくるリン。
2人はコンビニへと向かった。