スネイプ
□黒いマフラー
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『ほー最近、ほんと寒くなってきたよなあ』
そう言いながら窓を開け外を眺めるロン。
サキもその隣に立ち白い息を見て呟く。
「確かにねえー・・・ふああさっむっ!!!」
[ねえ、なんでさっきから寒い寒い言いながら窓開けてんの?!さっさと閉めなさいよっ]
どんだけ馬鹿なのよとハーマイオニーが2人を睨む。
『ご、ごめん、サキ、閉めるから顔引っ込めて!』
ロンは焦って窓を閉めようとしたが、サキはなかなか顔を引っ込めようとはしない。
『サキ?』
[サキ!!こっちにも冷たい風がくるんだってば!!!]
「え?!ああごめん!!」
サキは、はっと後ろへ下がる。
「(嫌なこと思い出しちゃったかも・・)」
『サキ??大丈夫?なんか考え事?』
「・・・えいや、別に、、今ってもう冬なのかなあって思って」
[たぶん、まだじゃない?]
「そっかあ〜・・・なのにこんなに寒いんだねwあ、もうこんな時間!そろそろ戻ろう!!ハーマイオニー」
[そうね、ロン!貴方は戻らないの?ハリーなんてとっくに寝ちゃってるんでしょ?]
『えーー・・・。』
ハーマイオニーは読んでいた本を置き、まだ眠そうにないロンを置き去りにサキと寝室へ向かった。
*******
‘化け物だこいつうう!!!”
‘こっち来ないでええええ!!!!!”
‘せんせえええ!サキがあ!!”
みんななんでにげるの?
わたしなにもしてないよ?
かってに、かってに!!
‘こいつがたっくんふっとばしたんだ!”
そんなこと・・・。
‘す、すごい怪我っ!!早く救急車!!”
なんで・・・なんで?!
ちょっと、ちょっとおしただけなのに!!
「おかあさん!わたしなにもしてないよ!!」
ー・・・サキ・・・貴女・・・。
「おかあさん!?」
ーダメ、きちゃダメ!!!!貴女は・・!!
・・・私、知らないわっ!・・・・少し前から変だと思ってたの・・!!
気味が悪い!!早く連れてって!!!
「やだやだやだやだやあああああああおかあさあああああああああん!!!!」
(そして私は真っ暗な部屋に閉じ込められた)
_ホウ・・・
「・・・なに・・?ふ、、くろう??」
(そこには外から少し差し込む月明かりに照らされた黒いフクロウがいた。
フクロウは手紙と細長い箱を狭い窓から器用に投げ込んできた)
「・・・手紙と・・・杖?・・・」
(手紙を開けると小さな光が灯り、知らない男性の声がした。)
お前をホグワーツ新入生と認める。さあ、早くたて、ここから抜け出せるのだ。
お前ならそんな鎖・・・壊せるだろう?
「・・・そんなの、、できない、よ・・・・ねえ、ホグワーツってなあに?
どこに、あるの?」
知らないのか?・・・学校だ。
「が、、っこう・・・やだ・・・。また、、化け物って、、い、言われちゃうっ」
・・・違う!!・・・お前は化け物なんかじゃない・・・。いいからさっさと
「じゃあ、、わたしは・・・なに?」
・・・・・‘姿くらまし”
********
_ホウホー・・・
「っ!!!!」
サキは、フクロウの鳴き声とともにがばりと起きた。
「っはあはあ・・・ふー・・来てくれたのかな・・・」
そう呟き静かにベットからおりる。
そして談話室を抜け、中庭へと向かう。