だぎゃー!

□004 空の上だぎゃー!
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しばらく会話したり簡単なゲームをしたりして時を流していたけれども、気が付けばシートベルトの着用サインが消えていた。



「よーしみんな、ミーティングを始めるぞ」

全員立ち上がり、別の部屋に移動した。
…うわお、なんて豪華なスイートルームなんだろう。社長専用機だけあって、中身も豪華だ。いつか、このような専用機を……


なんてことはともかく、ミーティングが始まった。


「これから俺たちが向かうのは、A国Nシティにある…ネオインターナショナルコズミックセクション、略して「NICS」…次世代国際宇宙局だ」
「宇宙局?」

横文字と漢字ばっかりでちんぷんかんぷん……だけど、なぜその宇宙局に行かなければならないのかが不思議だった。

「どうしてそこへ?」

「…トキオシティを襲ったLBXのMチップを分析した結果……シーカー本部のメインコンピューターから操作されてたことがわかった」
『コンピューターから?』
「LBXプレイヤーが操っていたんじゃないんですか?」

普通、LBXとは人間がCCMから指示を送って動くものだ。それが、どうしてコンピューターが…?

「コンピューターで、LBXを操作……」

バンが、ふと呟いた。

「でもだからって、どうしてそのナントカ宇宙局に?」
「ディテクターがこれからもテロを起こすとすれば、シーカーにあったような高性能コンピューターを使ってLBXを操作することが予想される」
「確かに……」

「だからこそ、NICSに行くんだ」
「「「『え?』」」」

……いやいや、話が繋がらない。
続けてコブラが説明を続ける。

「世界トップクラスの高性能コンピューターは、軍事利用されることを避けるため、全てがNICSに置かれている。
NICSに行けば、インフィニティーネットを通して…悪用されているコンピューターを特定できるのさ」
「そうか……じゃあ、そこからディテクターへ近付くことも!」
「ああ」

「一気に敵の本拠地を叩けるってことですね!
なんか燃えてきましたよー!」
「……でもなんで宇宙なんだ…?」
『高機能コンピューターだとしても、宇宙局が管理するようなものなのかな……』

男2人はやる気を見せるが、女の私達は宇宙についての疑問に頭を抱えていた。









そして就寝時間。ジェット音を気にしないように、音楽プレーヤーにヘッドホンを付けて聴いていた。今度の新曲で、まだレコーディング前だからボーカルが……ないんだけど、ね………
…実はこのまま音楽を鳴らしながら眠ってしまった。ああ、電池がもったいない…ここはコンセントさえないのに………








「……ミノリ、起きて!緊急事態だよ!」

体を揺さぶられて、ヘッドホンを外してから目を覚ました。…こんな所で緊急事態なんて言ったら、それってマジでまずいんじゃないの…!?

急いで起き上がり、みんなと一緒に集まる。
メインシステムがコントロールできないままでいる。
とすると、このまま飛び続けるしかない……そしていずれ、燃料が無くなり……


「…墜落……!?」


身の毛がよだつ……つか、どうしてそんな目に合わなきゃいけないんだよ!
…まぁ、これもどうせディテクターの仕業としか思えないけどな!

コブラが原因を調査するようにコンピューターを操る。
画面が次々と展開され、ついに原因がはっきりされた。

「……なんだこれは……
機体の制御コンピューターがハッキングされてる…」
「ハッキング!?」
「ああ……」


思わず固唾を飲み込んでしまう。…ハッキングなんて、この空の上でどうやってやってるの!?
…いや、どうせアレとかなら……いとも簡単にできそうだな、アレなら………
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