だぎゃー!

□016 謎の人物だぎゃー!
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「見つけたデヨ!」
「ありましたか、司令コンピュータ!」

「デヨ!」とボタンを押すと、赤い印が4つも表示された。つまり、司令コンピュータが4箇所もあるってこと…!?

「驚くのは早いデヨ。問題は、それがある場所デヨ!」

一度画像を表示すると、それは先ほどヒロがぶつかりそうになった宣伝用の飛行船だった!
まさか、それに司令コンピュータがあるなんて…!

「やっかいだな……空にあるとは。ダックシャトルから飛び移るしかねぇか?」
「そんな無茶な!」
「だけどブレインジャックを止めるには、中に入って、乗っ取られたコンピュータを元に戻すしかない!」
「大丈夫デヨ、飛行船は後方システムによる自動操縦。コントロールシステムをハッキングし、地上に降ろせばいいデヨ」
「そうか……」

それなら安心して乗り込める。宇崎さんはすぐにハッキングするように指示した。

「きっと、それぞれの司令コンピュータには、スレイブプレイヤーが待ち構えているわ」
「間違いない……」

ハッキングの最中、何かブザーが鳴りだす。モニターには「急速接近中」の文字。
一体何が来るの、と少し身構えたがバンは接近する飛行体を知っているようだ。
エクリプスの中には、なんと元気になったアミがいた!

「バン!」
「アミ!」
「アミさん!」
「おっひょひょ〜!!ア〜ミた〜ん!!」

「みんな、久しぶりね!」
「我々は財前総理の命より派遣された、合同作戦を立て、キャンベルンを奪還しよう!」
「八神……」

「バン、アタシ達が来たからには!」
「もう安心というワケですね!」
「やるっスよ!」
「バン、私も一緒に戦うわ!」

仲間が多く加わったことに、バンは希望に胸が高鳴った。


「アミ、元気になってよかった!来てくれて本当に嬉しいよ!」
「LBXのためよ、当然でしょ!
バン、ディテクターを倒しましょう!」
「ああ、LBXを強化ダンボールの中に戻してやろう!」

「感動しました!」

今のやりとりを聞いて、涙目で鼻水をすするヒロ。横で、ちょっと大げさな彼に眉を下げて笑う。

「どうしたワケ?」
「だって泣けるじゃないですか、子ども達の気持ち!
きっと、LBXの間に強い絆を感じているんです!僕たちも、LBXで繋がった運命ですよね?LBXがなければ、こうして集まることもなかったんですから!」

ヒロ……
ホント、かっこいいこと言うんだから……!

「……僕たちも、ヒロ君と同じ思いだよ」
「ああ、その通りだ」

たくさんの仲間が集まったことで、4つの司令コンピュータが一気に片付けられるはず。
この後かかった田宮さんからの連絡で、ダックシャトルが着陸したらすぐに会場の水中ミュージアムに行くように指示された。

でもおかしい。なんで、交差点の真ん中に飛行船が滞空しているんだろう……
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