シスターと女王と想い人の学園戦争

□6行目 第1小隊の新機体です
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 月曜日。
 この前のウォータイムで深刻なダメージを負ってしまった第1小隊のDCオフェンサーに代わって、謎の人物から託された新機体でウォータイムに出ることになった。
 アラタくんのドット・フェイサー、かっこいい……!
 しかも新たな3体は、マルチギミックサックのセットアップで武器が変形したりすることが発覚された。
『セットアップ!?』
「どうしたの、ミサチ?」
『……私のノートルダム・ショコラもセットアップができるの』
「あのですね、いくらシスター専用LBXだからってそんな偶然があるわけないでしょう?」
 リクヤくんが腕を組んでこちらに近寄る。
 嘘じゃないの。これにもマルチギミックサックがついているの。
 私はノートルダム・ショコラを机上に置き、CCMで操作する。
《セットアップ!
 聖母マドンナシールド!!》
 盾を背中に装備し、もう一度持ち直す。
 すると背中の翼が盾に付き、守備範囲が倍以上に広がった!
 あまり使わない、最後の切り札だからみんなに見せるのは初めてだった。
「う、ウソだろ……」
『……どうして、お父さんはこの技術を知ってるんだろう……』
「そういえばこのLBXはミサチの父さんから貰ったものだったな」
 これももしかしたら……お父さんを捜す手がかりになるのかな?
 ついでに、鍵型の短剣をマシンガンやハンマーと組み合わせて使えることも披露した。
 もしかして……ドット・フェイサー、オーヴェイン、バル・スパロスの3体も、お父さんが作ったの?




 今日のウォータイムは、物資を運ぶためにロシウスの領地、イーストエンドブリッジを奪うこと。
 私たち第4小隊が囮になって敵を引きつけ、残りの小隊が領地を奪いに戦う。
 囮としてはこのセットアップの盾が最適。今日は最初から本気で行かせてもらうわ!

「あの盾、ホントにどんな方向からの攻撃にも守れちゃいそう!」
「ミサチちゃん、お願いね! 援護は任せて!」
『了解、ハナコちゃん!』

「第4小隊、降下!」
 キャサリンちゃん……じゃなかった、隊長の令により小隊員みなクラフトキャリアから降りる。
《セットアップ!
 聖母マドンナシールド!!》
「いきなり行くつもりなの!?」
『これなら攻撃されても大丈夫だから!
 でも盾を構えてる間は攻撃できないから、反撃はみんなに任せるわ!』
「「了解!!」」
  返事と同時にロシウスが来た!
 予想通り早速こちらに向かって攻めてくる。聖母マドンナシールドはこのくらいの攻撃ではびくともしない。
 一旦攻撃が収まればすぐに盾をしまい、短剣を背中に差し込んでいるハンマー型の大剣に繋いで相手の隙をついて反撃する。
《セットアップ!
 ヴァージンマリーズハンマー!!》
 本当はストライダーフレームにはかなりの負担がかかるけど……一気に敵を片付けるにはこれがいい!
 次はマシンガンと繋ぎ、遠くにいる敵を撃ち倒す。
 絶対に、アラタくん達の邪魔はさせない!
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