シスターと女王と想い人の学園戦争
□９行目 テスト期間からのテストです
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テスト。
それは学生の義務であり、学生の最も嫌う概念である。
私もこの時が来たらいい点数が取れるのか不安になる。けど、やらなければならない。
『テスト嫌だね……』
「何言ってんのミサチ！？ いつも成績優秀なくせに！」
「むしろ勉強を教えてほしいくらいだわ！」
「けどテスト期間になるといつもすぐに帰っちゃうよね……一人で勉強した方が集中できるの？」
じ、実はメイさんが分かりやすく教えてくれるとは言えない……
彼女が「シスターになった特典だ、みんなには内緒だぞ？」って口止めされてるからハナコちゃんの予想が当たってる、って事にするけど。
本当は、みんなと勉強してみたいな、なんて……
アラタくんと一緒に、したいな、って……
この校門を抜けたら、さ、誘ってみよう！ よし！
「ミサチー！ いたいた、捜したぞ！
この前分からなかった所の解説してやるからウチに来い！」
し、シスターメイ！
なんてタイミングで！
「ミサチってシスターメイから教わってんの！？ すげーっ！」
「なるほど、だからアタシたちと一緒に勉強できないのね！」
「ミサチちゃん、頭いいからきっとハイレベルな事教わってるんだ……」
あああああ……さ、誘えなかった。
「あれ、なんかガッカリしてるようだが何かやっちまったか？」
な、なんでもないです、よ。
でも断る事は出来ず、そのままメイさんに連れて行かれる形となった。