だぎゃー!

□008 更に優秀なLBXプレイヤーだぎゃー!
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空港に到着、「無事」に日本に着いた。無事…これって重要。

空港には、宇崎さんと里奈さん、そして田宮さんが待っていた。
アミは保護されることになった。ディテクターに二度と、手出しさせないようにするって!

「じゃあね、バン……
みんな、ありがとう!」
「店長や郷田によろしくな!」
「うん!」

「うぅっアミたん……!
ワシとの、お別れの抱擁をぉぉぉぉぉ!!」

別れの際の抱擁を求めるオタクロスだが、とっさに羽織締めでしっかりガードさせた。

笑顔で手を振るアミは…扱い慣れている、のか?

「活躍は聞いているわよ、ミノリさん!」
『うわっ、田宮さん!ビックリした…』

音を立てずに後ろから現れないで下さいよ!さっきまで里奈さんの隣にいたはずなのに…

「あなた、アイドルだって忘れてないわよね?」
『あっ、当たり前ですよ!…レッスンとか仕事とか全然ですけど』

アイドルの自覚が、最近…いや元からだけど徐々に薄まってきてる……
レッスンしようにも、先生はいないんだし仕事しようにも「仕事しに海外へ行ってる」ことになってるし…このままじゃ伊達の名前が忘れ去られちゃう!いや出来るだけ大声で叫ばれるほど覚えてほしくないんだけど…

「そこで!久々に、アイドルの仕事をさせてもらいます!」
『えっ!?…もしかして、新曲のレコーディング?』

まだTO社のイメソン、CD発売どころかレコーディングしてないもんね…なら、その仕事しか!

「ブーッ、正解は…また後で連絡するわ!」
『何ですかそれ!ていうか、田宮さんもA国に行かないんですか?』

マネージャーなのに、と言いかけたところで思い出した。
そうだ…マネージャーはただの副業で、本来はシーカーで私たちの旅をサポートしているんだ。

「……ディテクターを倒したら、またアイドル生活に戻しましょう?
それまで、少ない仕事で伊達マサムネが消えたなんて噂流さないようにしよう、ね?」
『…はい………』

背中をポン、と押されてヒロ達の元へ戻される。


「さ、出発だ!
俺たちの戦いはまだこれからなんだからな!
で、アンタも来るんだろ?」
「ああ、頼む」

なんと、宇崎さんもA国に行くのか…!
しかも彼だけでなく、もう一人も私たちの仲間になるという。
宇崎さんが後ろを向けば……遠くから、その人は現れた。
知っているのか、バンとジンはハッと反応する。


「久しぶりだね…ジンくん」
「……ユウヤ…」









灰原ユウヤ、と言われた少年は、ランの話によれば去年のアルテミスのファイナリスト…だったらしい。
しかし、当時の彼と今の彼はなんだか同じような感じがしないとか。その時の写真を見せてもらったが、確かに何か違和感が…今は、爽やかそうな人なのに何があってこんなことが起きているんだ…?





それはダックシャトルの中での出来事、時は過ぎ場所はA国NICSに移される。

なんとも、宇崎さんは中国での間にTO社はクリスターイングラムの傘下に入って、社長を追い出された…と。

「クリスターイングラムは…オメガダインと繋がっているという噂もあります。
その背後関係も含め、調査を進めたいと思ってます」

そして、宇崎さんは社長からNICSの一員となった。
この次は大人達が動くので、次の作戦が来るまで私たちはしばらく休むことにした。




新しい仲間を囲み、ユウヤはこの一年に何があったのかを語り始めた。
ランも、イメージの変わりように疑いの目をかけている。
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