だぎゃー!
□011 アルテミスだぎゃー!(前編)
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『フフン、フフン、フンフフーン♪
うん、完璧!…今日のライブ、見てくれるみんなが喜んでくれますように…!』
ヴィーナスのメンテナンスも完璧だし、あとは本番を待つのみ!
「メタモ!アロハロア島に到着だモ!」
ああ、なんてキレイな島なんだろう!まさに南の島って感じ…!気分上がるなぁ!
けれどよく見ればちゃんとアルテミス会場と平和記念公園も見える。この2つ、同じ島にあっても距離は少し長いようだけど…唯一ジャミングをかけていないアルテミス会場から、一体どうやってLBXを使った大統領暗殺をするんだろう……
「…やはりこれだけ離れては、LBXをコントロールするのは不可能だな」
ジンの言う通りだけど…バンのお父さんが言うのなら、絶対起こり得ることなんだ!
着きましたアロハロア島!
さて、みんなと日差しを浴びに………
って、CCMから…一体誰から?
「伊達さん、今着いたところですか?アルテミススタッフです!
本番前の打ち合わせをしたいので会場の関係者入り口まで来て下さい!今すぐにですよ!」
……日差しを受けたい願望が、打ち砕かれた……
「ミノリ、仕事の電話?」
『…そう、みたい…じゃあ私先行ってるね!』
「いってらっしゃい!」
仲間達に見送られるけれど、離れていく寂しさが募るばかり。ああ、でもライブなんだから打ち合わせがなきゃダメよね。
そして、アルテミス本番!
衣装メイク完璧、リハーサル完璧、あとは本番でミスらないようにすること!
特に歌ってる途中でワイヤー無し足の固定だけで飛ぶパフォーマンスは…高所はちょっぴり怖いけど、強気の心だ!
(余談だが、そんなパフォーマンスを行うのでヴィーナスと一緒に踊ることはない)
「ウェルカムトゥーアルテミィィス!
まずは、オープニングセレモニー!ソングバイ……伊達、マサムネェェェ!!」
「ミノリの出番だ!」
会場に入り、思い切り息を吸う。
さぁ……これから、私のパフォーマンスだ!
『皆さん、戦ってますかぁぁぁぁ!!』
大きな歓声。アングラテキサスとは違う、まるで、私の登場に応えてくれてるような、老若男女様々な声。
この思い…全部受け止めて、歌やバトルの力にするわ!
『バトルの前に!盛り上がっていきましょう…『正々堂々強気の勝負!』』
「あの時歌った曲だね…」
「ウォー!マサムネたーん!」
「ちょ、ヒロ…!?」
「全然いつもとは違うテンションだね…」