だぎゃー!

□017 フューチャーホープだぎゃー!
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気がつけば、私たちは眠りについていた。

『う〜ん……ビッグバンパンチ……』
『―どんな寝言だ――
全く、美保もここで寝おって――仕事はどうしたんだ?』


「フューチャーホープ号発見!」

『なっ!
おい起きろみんな!』

な、何がや……あと5分寝ないとお肌が……

「フューチャーホープ号が見つかった!?」

田宮さんの声でようやく醒めた。目をこすり、すぐに身支度を整える。
ダックシャトルが離陸する音が聞こえる。



司令室に集まり、長官の説明を聞く。
中はすでに改造されているらしいので設計図があっても意味はないらしい。

「なら乗りこむだけよ!」
「そう簡単にはいかんデヨ……」

タンカーには高性能レーダーが搭載され、どこからの侵入でも気付かれてしまう。
けれど方法はある。

「LBXを使うんだ」
「LBX…?」
「いくら高性能レーダーでも、LBXのような小さな目標は、ノイズと捉えられて、発見されにくい」

目標はLBXによる甲板の制圧、その後ダックシャトルを着艦させること。

「各自、降下作戦の準備に入れ!」
「「『はい!』」」




コントロールポッドに乗りこみ、CCMをセットする。
……そういや、メイのLBXを見るのは初めてだ。


「作戦開始!」
「ゲート、オープン!」


「発進!」

射出口から、私たちのLBXが飛び出す。
メイのLBXは……頭部がシンプルながらも、腕が明らかに力がありそうに大きかった。拳には炎のような光がきらめく。
……あ…あの赤いリボンは…!


「メイさんって、ブリントンにいた時助けてくれましたよね!?」
『ああ!私のLBX、パルテノスだ!』

ライディングソーサが無くても飛べるということは、元から飛行装置が搭載されているらしい。それはアキレスディードも同じだった。
雲の下が晴れると、フューチャーホープ号が見えた。

「敵の迎撃に気をつけろ!」
「了解!」

敵のLBXが続々と現れる。
ここからが勝負ね…!

「みんな、行くぞ!」
「「『おう!』」」


一斉射撃を開始するが、パルテノスは大胆にも敵陣の中に潜り込む。

「ちょっ、メイ大丈夫なの!?」
『気にせず撃て!我がパルテノスはパワーと根性が命だ!』


「散開しろ!敵の攻撃を集中させるな!」

宇崎さんの指示により、それぞれに分かれる。
パルテノスは敵を拳で殴り、海に落とす。私はその援護に回った。

みんなも負けず劣らず敵を撃ち落とし、敵勢力が62%まで減少した。
ライディングソーサから降り、女子一同が集まる。
けれど、地上にも敵が現れる。また片付けなきゃいけないみたいね…!

「盛大なお出迎えだな……」
「上等じゃない、こっちも派手にいっちゃうよ!!」

射撃との戦いが始まる。しかしパルテノスはやはり大胆にも大ジャンプし、敵陣から殴り倒していく。

『はっはっは、まだまだ暴れ足りないなぁぁぁ!!』


そろそろ数が減ってきたと思う。
だが不意に、ミネルバの背後から敵が襲ってきた!
それを助けたのはエルシオン。
空にいる敵は全部片付けた。あとは……地上だけ!



『やっぱりバンはかっこいいなぁ――』
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