感謝感激!

□緑色と戦国武将系アイドルinコンサート。
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駅から出て目の前に広がるのは巨大な電光掲示板と二次元美少女の案内吹き出し。
見上げる程のビル群が立ち並ぶココは元・電気街。
現在はオタクの拠点。



「やって来ました!アキハバラ!今日はマサムネちゃんのコンサートがあるからね!準備万端で来たわよ!」



…そうっ!以前、ミソラ一中で撮影をしていた戦国武将系アイドルに接触してからと言うもの、ただの憧れとして見ていた彼女の存在は大きくなり、私は見事熱狂的な大ファンに変貌していたのでした!!

いや、だってね!!こんな私なんかにあの綺麗な笑顔で手を振ってくれたり、サインくれたり…むふぉ…じゅるり…たまりませんなぁ…。

という訳でコンサートが開催されるアキハバラタワーの前に私、某イサナはいるのでした!

入場チケットを警備員に見せて中に入ると眼下に大きなステージがあった。



「おぉ〜。立派なホールだわね〜。」



だが、現在は立ち入り禁止になっており、客はおろか人っ子一人いない空間が広がっている。

何故かって?開演の5時間前だからよ!!

もう、私ったら張り切っちゃって寝袋や食料だって持って来てるんだから!
どこのゲームソフトの発売日前日だ!って感じ?

もう、昨日は興奮で眠れなかったからね!今の内に睡眠取っとかないと!

寝袋をうんせ、うんせと広げていると自動ドアが開き、そこには見知った金髪が揺れていた。



『あ、あれ…?あの時の………某イサナ…さん?』


「!?!?ッキャンッフルッワッフッフゥウウウウウウウッ!!!!名前を覚えていてくれたなんて…感激でテレビに頭突っ込んで死ねるわ!!どうしよう!心臓の私の動悸がっ!じゃなくて、私の心臓の動悸が大変な事に!!ハフゥン!!」


『以前となんかテンション違いませんか…?ハイ過ぎますよ…。』


「いやぁ、なんたってマサムネちゃんのコンサートだからね!昨日眠れなくて今からココで睡眠待機するつもりなんだよ!一番前で応援してるから頑張ってね!!」


『あ、ありがとうございます…。なんだか嬉しいな…こんなに楽しみにしてくれる人がいてくれて。でも、寝てないなんて体に障りますよ?寝不足はお肌の大敵ですっ!気を付けないと…』



と、ここで…



「コラ!早く衣装合わせしなくちゃいけないんだから、くっちゃべってないで行くわよ!?」



マネージャーさんかな?もうっ!せっかくマサムネちゃんとお話出来たのに!
まぁ…仕方ないか。仕事だもんね。



『は、はい!すみません!イサナさん!頑張るので見てて下さい!』


「うんっ!しっかり見るよ!眼に焼き付けるから安心して!頑張ってね!!」



両手をブンブン振ってマサムネちゃんを見送る。

こうして、私のスーパーハイテンションタイムは一時的に幕を閉じ、安眠を開始した…。










私はアラーム通りに起きて荷物をまとめ、機材セッティング中のホール前にて客の行列に並んだ。

もちろん先頭よ!誰がマサムネちゃんのセンターを譲るもんですかっ!!



そして開演。



『みんなぁー!来てくれてありがとう!今日も張り切って天下統一だぁーーっ!!』


「「うぉおおおおおおおおっ!!!!」」



出たぁぁああああああっ!!
マッサムッネちゅわぁぁあああんっ!!

普段着も素敵だけど、ステージ衣装に勝る物は無いかも知れないっ!!
フリル!そうっ!フリルと簡易武装の光沢のコラボがたまらんのですっ!

軽快なステップでダンスを踊り歌う彼女は私なんかとは全く違う…オーラというか、次元というか…。

あぁ…!今まで最大の敵であった液晶が無い今!
目の前には模擬刀を振り回すマサムネちゃん!!感激!!

な、なんか周りに乗せられて私もハイテンションになっちゃうよ!!
応援団に混じって合いの手やっちゃったよ!!

こう……胸の奥から暑いものがムクムクと沸き上がって来るよ!!FOOOOOO!!











こうして、ヒートアップしたコンサートは無事終了し、ホール外のグッズ売り場へと移動した私は開封用、保存用、布教用の全種類3つずつ購入という異業をなし得て、周りを圧倒していました。

フゥーハッハッハッハッ!!ファンなら当然の財産投資だろうが!!

…ってか、今気付いたけど、お客さん…私以外全員男の人なんだな…。
荷物を両手にぶら下げて会場から出ようとしたら誰かに会場の奥に引っ張られたので、目をやるとスタッフジャケットを羽織ったマサムネちゃんが額に汗を滲ませて立っていた。



「マ、ママ、マママサムネちゃん!?お疲れ様です…じゃなくて、一体どうしたの!?」


『す、すみません…。はぁ、はぁ…聞きたい事があって…イサナさんって…ミソラ銀行ハッキング事件を解決したあのイサナさんだったんですかっ!?』


「あー。まぁ、ねぇ…うん。」


肩で息していたと思ったら、いきなりクワッと顔を近づけて来るマサムネちゃん。忙しいな…可愛いな…。ご褒美でふ。でゅふふふ。



『機械に強いって羨ましいです!今度、私のLBXを見て貰っても良いですか?』


「あ、はい。……って、えっ!?」


『よかった!!それじゃあ、コレ!応援に来てくれてありがとうございました!!』




そのまま、可愛らしいメモを手渡して走り去ってしまった。

呆然としている私は先程握らされた手元のメモ用紙を見るとメアドらしい物が書いてあった。


「マジっすか…。」



初めてハッキング事件を解決出来て良かったと心の底から思った。

………よっしゃぁぁあああっ!!
執事喫茶で一人打ち上げよっ!!





二万打リクエスト 緑色と戦国武将系アイドルinコンサート。





●アトガキ。●

二万打記念フリリクでリクエストして下さった幸真。様に捧げます!!

テスト明けのテンションってハンパないですね…。
楽しく書けました!
リクエストありがとうございました!

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