だぎゃー!

□001 反乱だぎゃー!
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折角なので、舞台裏のモニターで新製品発表会を見てみた。この人が社長の宇崎さんねぇ……
黒のフォルム、ナイトフレーム。なんだか気に食わないような気がしてならないけど、これがLBXの歴史を変える、とキャッチフレーズを出すとなるとまぁすごいんじゃないの?
そうだ、ヴィーナスのことを大人に聞いてみないと。

『…あの、このLBXずっと使いたいですけど……』
「ああ、そういうのは宇崎社長に聞いてみて?もしかしたら使わせてくれるかもよ」

貴方誰、が本音だけどこの子の使用権限はあの社長にあるのか。よし、発表会が終わったら聞いてみよう。


そして社長が頭を下げて会場を後にした。終わったみたいだね。それじゃあ聞いてみようかな……


『あの、宇崎さ「伊達くん、だったかな?
君のパフォーマンスは素晴らしいものだったよ…よかったらそのヴィーナス、君が使ってくれないか?
…何か聞きかけてたが、言いたいことがあるのか?」

……まさかGOサインが出るなんて思わなかったよ……!すごく嬉しくて、高速で首を横に振ってから頭を下げた。頭が忙しいだなも!


『いえっありがとうございます!
ヴィーナス、ずっと使いたいと思って……この子でLBX始めてよかったです!』
「そうか、そこまで言うとは……社長として嬉しいよ」

「伊達さーん、次の17時にレッスンがあるので着替えて準備してくださーい」
『はーいっ!それでは宇崎社長、失礼します!』
「ああ、また歌ってくれ」


それはお断りしたいです!

別の舞台裏で着替える用意…ツインテールに戻して衣装に手をかけた瞬間………突然、爆発が起きたのだ。









まだステージ衣装のままだけど気になって舞台袖から顔を出した。…さっきの少年たち、大丈夫だろうか………
さっきの爆発の原因は…先ほど紹介されたアキレスディード。アイツが手持ちのビーム銃でステージを攻撃していたんだ…!
さらに次は無作為に撃ち、トキオシア内を騒然とさせる!一体何か事起きとんのがね…!?



その次には近場にあるホビーショップからLBXが飛び出し、お客から商品までデタラメに襲いかかってきた!もちろん避難勧告によって人々は逃げていくし、ステージの大人たちもそそくさと逃げていく。
…あれ、私だけ取り残されてる……!?
もういい、私も……と思った瞬間、一体のLBXと…目が合ってしまった。そして…銃口まで私を目掛けて……
これじゃ撃たれる!そう思う前に、手はテーブルに置いているCCMに伸ばし…ヴィーナスを起動させた。


無意識に手が動く。いや、指が進む。そしてヴィーナスが素早く……敵を二丁の拳銃で蜂の巣にしたのだ。



『……今のはなんだったんがや…!?』


分かったことは…私が、ヴィーナスで敵を葬ったことだけだった。CCMを見つめる。…よし、だったら私がコイツらを倒すまでだがね!
姿格好なんて気にせずステージから降り、群がる敵共を粉砕した。
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