だぎゃー!

□003 新しい仲間だぎゃー!
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二丁の拳銃から出る弾幕がペルセウスを襲う。まるでその形相は、蜂の巣を守るために襲いかかる――蜂のように。
その次の大目玉、女王蜂の強襲と言える巨大な一撃がフィールドをも焼け野原にした。月面だけど。
弾幕をかわしきれずに攻撃に耐え……なんとか持ちこたえたが、残りLPが少ない。


「こ、これは鬼強ですね……!」

冷や汗をたらりと流したその時、だった…!



「メタモ!オフロが沸いたんだモ!」


『えっ、もう沸いたの!?
ごめんっ先入るね!』
「ええええ!?バトルを投げ出すの!?」
『今この時に入らなきゃ1時間半身浴出来ないじゃん!』
「それ長すぎだよ……!」
『アイドルは常に美を怠らないのがルールなの!だから次いつかバトルしようねっ!』

ヴィーナスをしまい、そそくさと部屋を出て行く。
とても不満に思ったヒロだが…これも自分の愛するマサムネたんがもっとかわいくなるのなら、と反論出来ずに部屋を出るミノリを見送っていた。


























次の日。シブヤタウンといったらブティックでお買い物したいところだけど、本来の目的は……新しい仲間に出会うことだ。

武道大会会場は熱気に溢れていた。優勝者が決まったらしい。
花咲ラン、か……女の子だ!それに優勝商品のLBXはミネルバ……

「花咲ラン、あの子が4人目……」
『いいなぁ、あれ好きかも…』






「…で、次はどうするんですか?」

花咲ランが4人目だとしたら、やっぱり早く捕まえたほうがいいのだろうと思ったが、コブラさんは待つように命じた。

「いや待て…しばらくアイツの様子を見よう」
「えっ…いいんですか?」
『…きっと、実力を知りたいんじゃないの?』

その通りだというように首を縦に振り、周りの監視カメラをハッキングして、彼女の様子を窺った。


……彼女は、もう1人の女の子とバトルしているみたい。この子、さっきでも一緒にいたから友達とかなのかな……



「いけー、ミネルバ!」
「ウォーリアー、出撃!」

バトルが始まった。ランの操るミネルバは、ナックルで攻撃しつつ蹴りを入れるなど、体全体を使った武道で攻め込む。まるで攻撃でごり押ししてるみたい…まさに、先ほどのランみたいだ…持ち主に似てる、というかなんというか………


「!? なんです、アレは!?」

2体のバトルの最中に、いきなり5体のLBXが侵入した。…まさか、ディテクターなんじゃ…!?

「こうしちゃいられない!俺たちも……」
「待て待て、少しくらい様子見だ」
『でも……!』

バンがエルシオンを握り締めて車から出ようとする…が、それに対してヒロは、そのままモニターを見続けていた。
…ヒロ、ランを信じているんだ。山野博士が作ったっていうミネルバの実力をも!

『…そうですね、ランを信じてみましょう』
「ミノリ……
…わかった、俺も信じてみる!」


5体のLBXはミネルバとウォーリアーを取り囲む。真っ先に攻撃を仕掛けた相手だが、銃撃をかわし、3体を一瞬で蹴散らした。なんてスピードなんだ……!
しかし驚く隙すらも与えず、次の敵に向かって突進をした。
思わず拍手をしてしまったけど……今度は仲間のウォーリアーがミネルバに剣を振りかぶった!
しかも、なんだか様子が違う……これ、絶対にディテクターの仕業だろ…!
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