だぎゃー!

□007 チャイナだぎゃー!
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半分あきれ気味に思いながらみんなとコントロールポッドルームに向かう。

コントロールポッドとは、TO社が開発したLBXを長距離遠隔操作するためのユニット…らしい。センシビーグルみたいだと思った人挙手!…やっぱりヒロもか。
で、どうしてここに集められたかと言うとその見せたいものが……

「オタクロス、見せたいものって、これ?」
「違うデヨ。これを見るデヨ」

このコントロールポッドでもすごいのに、見せたのは「ライディングソーサ」。
…しょうもないなんて思ってすみませんでした…!

説明はやっぱりシブネキクゾウに任せる。

「説明しよう!

ライディングソーサは、オタクロスが趣味と勢いで開発したものである」
「ちゃんとNICSが正式に依頼したものよ…」

依頼したのに趣味で、勢いで作るのか…で、名前だけですごそうだと思ったけど何に使うの?
これもまたキクゾウの説明が入る。

「ライディングソーサは、LBXによる移動と、偵察を可能にする万能飛行ユニットなのだ!
宇宙での運用も可能なのである!
LBXは、これとドッキングすることで活動範囲が飛躍的に広がるのだ!」

身振り手振り、まるで大げさに伝えながら説明し、終えたように姿を消す。
そして早速、バンにライディングソーサのテスト飛行というミッションを与えたのだ。コントロールポッドでの操作…だとすると、なんだか感覚は巨大ロボットのパイロットみたい!

ライディングソーサにエルシオンをセットし、バンもコントロールポッドに乗り込む。
私たちの前に映し出された大画面には、エルシオンの目線であろうゲートの前が見える。右上に、プレイヤーよりかは操縦者と言うべきバンの顔が見える。


「準備完了デヨ!」

「発進!」


未曽有の映像。…なんつって。いや、LBXが飛んでるなんてすごい…!
感動の嵐が吹き込む。空を自由に飛びたい夢が、LBXで叶っているみたい!
テストと情報収集を兼ねているので、まず操作に慣れるように描かれている飛行ルートを辿って飛ばす。


オタクロスの解析によれば、処理速度が落ちている大型コンピューターがあるのはドラゴンタワーとシャンパオ港の講和管理センターの2ヶ所。
司令コンピュータがあるのは、このどちらかってことね…!

「よーし!」「行きましょう!」『止めよう!』

…けれど今は夜。どちらも、一般人の立ち入りは禁止……作戦決行は明日にするしかない。

そうと決まれば、と表示されたのは数々の中華料理。……料理?
なんだかシリアスくさい雰囲気でも、この人でぶち壊しだがね…ま、堅すぎないのもいいけどさ。








『手羽先おかわりっ!』
「ミノリ、食べすぎじゃない?何羽分食べたの…?」

ついにランも、ジト目のようにこちらを見つめた。…ラン、ラーメンのどんぶり重ねて言うことじゃないよ……

『いいのいいの!いくら食べても太らないからコラーゲンはたっぷりいただき……』
「何それ羨ましいじゃない!さすがパーフェクトボディの持ち主ね…」
『今日はいくら贅沢してもいいのよねっ!』
「これが、贅沢なのか…?」

元お坊ちゃまのジンには、豪華絢爛な中華料理は普通の食事にしか見えなかった。
おっと、次はフカヒレも食べたいっ!
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