だぎゃー!

□008 更に優秀なLBXプレイヤーだぎゃー!
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「今の僕がいるのは……ジンくんの、おかげなんだ」

…去年のアルテミスに、一体どんなドラマが生まれたんだ…?バンとジンとユウヤの三人による…まさか、三角関係なんて…
冗談は置いといて、ユウヤは生死の境をさまよったが、ジンによって生きる力を与えられた……真面目にいい話だよね。
お礼がしたい…とずっと思い、今日ようやくその2人に会えたのだ。



「…聞いたよ、ディテクターのこと。新たな敵のこと…
君と一緒に、戦わせて欲しい。君の力になるために、僕はここに来たんだ」
「ユウヤ………」

ユウヤ…聞いてるだけでかっこいいと思ったよ、それにアミと同じくらいの意志の強さ…!
みんな合致して、ユウヤを仲間として受け入れた。うん、なんだかセンシマンにも似たような展開が…ってだから同じように見んじゃーらすかって!

「大歓迎よ!
今は優秀なLBXプレイヤーが一人でも多くいてほしいからね!」
「新たな戦士の加入!
センシマンの元へ、ファイトマンが駆けつけた熱い展開と、一緒ですねぇ〜!
ますます燃えてきましたよ〜!」

そうそれだよ!…じゃないってだから!
でも、燃えてきたのは同意だがね!





先ほどの解析結果が分かり、ミーティングを始めた。

ドラゴンタワーで戦ったLBXは、司令コンピュータによってブレインジャックされた。
なら、次の暴走事件が起きる前にLBXからMチップを外せばいいのではないかと手を挙げたのはラン。ブレインジャックの原因はMチップにあるのなら然りである…はずだけれど。
無理だと断言したのは元TO社社長、宇崎さん。

「Mチップの危険性が証明できない、だから無理だ」
「そんな……」
「これを見てくれ」

モニターから、ジャッジの上に英文の羅列が詰め込まれている紙と、Mチップが拡大されているコアスケルトンが映し出された。

「政府の要請に対し、LBX管理機構であるオメガダインが出してきた、Mチップに関する報告書だ。
それによると、LBX暴走事件とMチップの間に、「因果関係はない」ということだ」

宇崎さんの説明に、オタクロスも加わる。

「Mチップに搭載されている通信機能は、緊急時に停止信号を受けるためだけのもので、LBXを操作できるほど複雑なデータは受信できないらしいデヨ」
「この通り、オメガダイン総帥アラン・ウォーゼンの署名もある」

その報告書の最後に、直筆で書いたようにサインもある。確かに、アランは読める。…それだけなら読める。
今回の説明はよく分かったけど…なぜ、楽しくもスリリングにも操作できるLBXに、停止信号があって…複雑な信号である操作命令が受信できたんだろう?


「あのー…停止信号って?」
「Mチップに付いてる機能で、LBXがCCMからのコントロールを受け付けなくなった時の為に、強制的にLBXの動きを停止させる、特殊な信号があるんだ」
「だが、Nシティの時、LBXが暴走しているエリア一帯に停止信号を送らせたが、LBXは停止プログラムを受け付けなかった」
「「『!?』」」

Mチップっていう物は、言うこと聞かなくなった時の最終手段なのに…それでも受け付けないなんて、確かにそれはおかしい。
一体どこをどうすればLBXが何も縛られずに自由に動くんだ…!?…なんて言い方、解放されたようだけど。


「…CCMからの電波を遮断し、Mチップを利用してLBXのコントロールを乗っ取る……それが、ブレインジャックなんですよね?」

んん、珍しくヒロが真面目だ。それに言ってることが正確だ。
宇崎さんが肯定すれば、ヒロの話は続く。

「でもMチップは、LBXを操作できるようなシステムではない……
じゃあディテクターは、どうやってLBXを暴走させたんでしょう?」
『…それに、Mチップが本来持っとる強制停止させる機能が働かんかったって……おかしいですよ…』

ヒロの話を受け止めて話せば、長官は少しの間考え込み……オメガダインに乗り込むことを決めた。
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