感謝感激!
□夢主みんなで夏祭り!
3ページ/3ページ
『そうだ、フランクフルト食べよう!ね!』
ミノリとユラが落ち込みそうに表情と眼鏡を曇らせるツバサを励まそうと、偶然視界に入った屋台へ揃って指さす。
ゆらりと、顔を上げて屋台を睨む。しかし、睨んだ細い瞳はすぐに見開いて大きくなる。
揚げたての芳しい香りに誘われるかのように…すすす、とフランクフルトの屋台に足を運ぶ。
よほどお腹を空かせていたのか、お金を出してからすぐにもく、とひとかじりいただく。この瞬間だけ、一番美しく見える。
『…君たちは何か食べないのか?』
『えっ?ああ、そうだね!私たちも何か食べようかな!』
ユラは綿菓子を指差し、カズトもつられてそちらに向かう。
それぞれが食べ物を買い、再度集まった瞬間……どこかから、爆発音らしき音が聞こえた。
『な、なんだ!?』
『……慌てる必要はないみたいだ…
今日は花火大会も兼ねていたようだ』
『本当だ!
たーまやー!』
『かーぎやー!』
『……青竜、どうして『たまや』と『かぎや』なの?』
「なんでだろうな……ヤッホーじゃ駄目なのか?」
夜空に華々しく飾られては散る花火は、見る人を徐々に増やしていった。
大量に打ち上げられれば、テンションが上がる。
――
―――
――――
『あー楽しかった!』
『…もう、こんな時間か……』
『俺たち初対面なはずだが、こんなにも楽しめたなんてな』
『まるで前から友達だったみたいだったね』
しかし、みんな揃って、何故このメンバーでお祭りを楽しんだのかという素朴な疑問は誰一人思わなかった。
ただ、楽しければどんな人でもいい。みんな同じ、LBXプレイヤーなのだから。
皆さんすみませんでした…!暑中どころか最早残暑見舞いですよね!!
椥良様、翠竜様、浅葱様、ハチガツ様に捧げます!ありがとうございました!