12/29の日記
02:12
マリオネット
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唇を噛み締めて我慢した。
口が切れることなんて気にしてなくて
そんな事よりも
悔しくて、悔しくて…
たくさん酷いことをした。
たくさん傷つけて、たくさん殺した。
私はあの人に言われるままに…
ただの操り人形みたいに
自分の意思もこれっぽっちもなく…
だから、殺した。
自分の自由を。
自分の喜びも。
自分の悲しみも。
自分の意思も。
全部殺して
最後は自分の体も殺そう。
「マリア…綺麗だよ。」
血塗れの私を見てあの人は、
嬉しそうに微笑む。
殺しても、殺しても、
あの人は、私を見ていない。
マリア=ルーベンス
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01:52
よるはおやすみ
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真夜中に目が覚めた。
睡眠が浅いのか夜中に目を醒ますのはいつものことだけど、起き上がる気になれないのには違和感を感じた。
まだ、寝てたいのに目が覚めた。
確か、夢を見ていた。
内容はすぐに忘れてしまったけど
確かに見たのは覚えてて、なんだか
とても良い夢だった。
足下に丸まった毛布を自分に手繰り寄せ、再び目を閉じる。
瞼の裏側と静寂音
それだけが今の俺の世界。
「…ゼロさん。」
可憐な響の声が聞こえて
瞼を上げると目の前には淡い金色の髪をした清んだ青い目の女が俺を見て微笑んでいる。
「…マ…リア。」
そうか、この女はマリアだ。
彼女はにっこりとあの、優しくて美しい笑顔を魅せた。
あぁ…これは、夢だ。
わかっていながら、
俺は彼女を抱き寄せた。
ゼロ=ボーカス
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