12/30の日記

02:40
つよがり
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アッシュは、自分の家でもあり、アジトでもある、屋敷の庭の真ん中に寝転んでいた。人工芝の上はさらさらと葉が手や頬を撫でて柔らかな風が心地よい。

アッシュの傍らには、大きな噴水があって、そこの淵に腰をかけて水しぶきから生まれた小さな虹を見ているローズがいる。

アッシュは、ローズに気づかれないようにそっと彼女を盗み見た。
肩まで伸びたふわふわの髪の毛が風で揺れて、白い領が見え隠れしている。
真っ白のコットンワンピースが
子供っぽい彼女によく似合っている。

横顔から解る睫毛の長さとか
噴水の水しぶきによる水滴がついた腕とか
ワンピースの裾が捲れ上がり、太股が見えてるとか
そんなこと一切、この俺が気にしてるわけがない。


「なーに見てんの?
…もしかして…見惚れてた?」

「…下品な上に、馬鹿なのか。」

そう言った俺を見て、怒るでもなく
無邪気に笑ったローズに
見惚れてたわけがない。

アッシュ=モガイド=アリフェナ



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