01/11の日記
23:56
狼故に
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「ゴッドさん、もしも生まれ変われるなら何になりたいですか?」
マリアが眠りにつく前のベッドの中で、俺にそんな質問を投げかけてくる。
あまりにも唐突な質問だったので、何も言えない。と言うか、何故今それを聞くのか、聞いてどうするのだろうか?とかそんなことが頭の中を巡って質問に答える言葉を見つけるどころじゃない。
「もしも、ですよ?」
なかなか答が返ってこないのでマリアはもう一度俺に尋ねた。だがしかし考えてみても答えは出ない。
「…お前は?」
「…私ですか?私は…」
マリアは、もう最初から決めていたみたいにあっさりと微笑んで俺に言った。
「もしも、生まれ変われるのなら、今度は最初からゴッドさんと一緒にいる人生をおくりたい。」
「……。」
何でそんなこと俺に言うんだ。
何でそんなこと…
「だから、ゴッドさんが次は何に生まれ変わるか聞いておかなくちゃ。迷わず、1番近くにいれるように。」
今こんなに近くにいるのに、マリアを遠くに感じてしまうのが嫌だった。来世でしか結びつかないとでも、言うのだろうか。そう思うと少し腹立たしくも思うのだが、マリアも俺と同じ、
生まれながらの一匹狼。
ゴッド&マリア
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