02/19の日記

16:32
マリアside
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私が連れられてきたここは、ゴッドさんと言うボスとケイス、ゼロさん、アズベリーさんで構成される犯罪組織だ。
やはり私は、どこまで行っても表では生きていけないらしい。
世の中には、殺し合いをしない、奪い合ったりしない人達がいるらしい。
ただただ、ご飯を食べて生産性のある仕事をして、誰かと友情や愛情を共有することができる。
だけど、私はもうどうしたって、そんなふうには生きてはいけない。
私は見た目は人間だけど、人間をなのる資格なんてないんだ。

なのに、ゴッドさんは私に言った。

「お前は、ただ、ここにいろ。」

そんなわけがない。何もしないでいい筈がない。
多分、私はまたどこかに売られることだろう。
今度はどこかな?
できることなら、遠い異国の地に行きたい。




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16:18
マリアside
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私は、ベッドの上で目を覚ました。
さっきまで熱があったのに今はもう何ともなくなっている。
少しだけ体が重いが、きっと随分と眠りについていたからだろう。
ケイスと名乗る男が私を看病してくれた。
今はベッドの横にあるソファに座りながら眠っている。
この赤茶色の犬のような髪の毛をした人は人懐っこいグリーンの目の色をしていて、私は今までに関わったことがない類いの人だった。
この人は、私にとても良くしてくれるが、それはきっと私をここまで運んでくれた灰色の髪の毛をした男がこの人に命令したからだろう。
この人は嫌がりもせずに彼の言うことを聞き、私を看病してくれた。
この人もまた、彼に飼われた犬なのだろうか。グリーンの目が現れる。

「おはよう、マリア。」

ケイスは笑っていたけれど私は何故か同情してしまった。



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