05/18の日記
23:29
2択
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何故人はやらなくて良いことをしてしまうのだろうか。自分は無駄が嫌いだ。
だらだらと話す女の話も、くだらないケイスの話も。読まなくてもいい暇潰しの雑誌。宛もなく散歩している時間。
時々、こんなことを考えてベッドに横になっている時でさえも。
どうして無駄と思えてしまうこんなことをしてしまうのだろう。
無駄と思うが故の貴重な時間。
貴重と思うが故の無駄な時間。
その為の2択なのだとしたら、今、こうして彼女の隣に一時的にいる時間も俺にとって無駄なのか?
いや、きっとそうじゃない。
彼女といる何気ないこの空間は間違いなく俺にとっては貴重な時間だ。
たとえ彼女の大切な人が自分じゃなくても。
ゼロ=ボーカス
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00:38
憎き愛しの人
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先ほどから彼は、窓辺に置いてあるチェアに腰かけて窓の外の夜景を眺めている。
ここは高層ビル、ホテルの最上階スイートルーム。
ベッドから起き上がり、彼に近づく。
彼が私を気配で感じ取ったのがわかる。
彼の肩にそっと手を置いた。
彼は私の手に触れもしない。
「ミミ…私と結婚して下さい。」
彼は私を見なかった。ただの一度も。
「…すみません、聞かなかったことにして下さい。」
彼は悲しそうな横顔でそう言った。
私は彼の顔を両手で包み込んでから顔を近づけた。
「…ごめんね、アズベリー…」
「…いいんです。そんな貴女を愛してしまったのは、紛れもなく私自身なんですから。」
自分勝手な私だけれど、今だけは、彼を気まぐれに愛しているとは言えなかった。
それが私ができる精一杯の彼への愛だった。
私達は互いを縛らない。
だけど…
アズベリー&ミミ
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