07/19の日記

02:30
朝帰り
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もう夏なのに朝は、ひんやりと冷たい風が吹き付けている。
素肌の上からライダースジャケットを羽織る。
煙草に火をつけようと思っても、なかなかついてくれない。
こんな時は、何となくやるせなくて、今、一人でいると言う事実だとか、肌で感じる冷たい空気とか、妙に実感してしまっている自分がいて、マジであり得ないでしょ。つーか、嘘でしょ?って言いたくなって、でも今は言う相手もいなくて、いつも怒ってくれる相方もいなくて、そう。なんとなく怖い。




君がいなくなった時と似ているような気がして。



もう俺は知ってる。俺にはもう失うものは何一つないってことを知ってんだよ。
君以上に失って恐いモノは俺には残っていないから。

18回目で煙草に火がついた。親指が痛い。冷たくなった頬を指でなぞった。君の白い頬も今、こんな風に冷たいのかな、と考えて煙を吐いた。
水色の空に雲が流れる。
また、どうしようもなく


今、君に会いたい。




ケイス=ハルク=マリネ


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