04/09の日記
23:48
神様どうか
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「…マリア。」
隣にいない彼女の名を呼んだ。
彼女は笑ってるような気がして。
今、どうして彼女はいないのか
そんなこと考えて
彼女を俺はずっと探していた
彼女のことを思いながら
歩く道はやけに暗くて細くて長い道だな
そんなこと考えている。
きっと明日も。
彼女を思えば、彼女のことを探していれば
いつか会えるだろうと
考えながら。
神様どうかマリアにあわせて
どうか神様
貴方を今日だけは信じてるから
ゴッド=ベイン
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00:10
無い物ねだり
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千里眼を持つ彼の目は、オッドアイ。
ブルーとブラックの瞳。
「今日は、ありがとな。ロウド。助かったぜ。」
ゼウスは、本当に嬉しそうに笑う。
ロウドとゼウスは、ひょんなことから知り合い、今では時々、仕事をしたりする。
「それにしても、おめぇの目は便利だな。」
「今となってはな、…ガキの頃はえらいめにあったもんだ。」
「そうなのか?俺は片目が見えねぇからな。羨ましいぜ。」
「…そうでもねぇさ。お前は、きっと俺よりも良く見えてたんだよ。片目が調度いいだろ。」
「…はははは!そんなものか?」
「あぁ、俺は冗談が嫌いだ。」
ゼウスの陽気な笑い声が夕暮れの空に響く。
ロウドは、昔のことを懐かしく思った。
「ゼウス。」
「ん?なんだよ。」
「…お前が羨ましい。」
「?何言ってんだ。」
「すべてがだよ。」
ふたりの細い影が、夕暮れの道に浮かぶ。
ロウドは、暖かで儚い温もりを感じながら、歩いた。
ロウド=ウェザーズ
&ゼウス=バルク
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