End of stray lovers
□プロローグ
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それは私が12才のときだった。
士官学校に入る事を許されなかった私にも、
学校という場所と制服が与えられた。
それはそれは楽しかった。
初めて知らない人とトモダチになって、
クラスメイトというトモダチができて、
いろんなことを知って
いろんなことをした。
トモダチと笑いあって、協力して、
毎日を過ごした。
私はそれが壊れる時が来るのを知っていた。
壊さなければいけないものだということも
知っていた。
望んだ破壊か望まれた破壊か
どちらだとしても変わらなかったんだろう。
私は結局何度でもここに立つ
簡単に消されてしまう籠の鳥のように
運命に抗えぬ籠の鳥のように
それでも私は何度でも、あなたの名を呼ぶ
End of stray lovers