また同じ空の下で
□第三訓
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「銀時、大空、この腐った国を立て直すため…
再び俺と共に剣をとらんか
『白夜叉』『橙たる大空』と恐れられ、崇められたお前らの力、再び貸してくれ」
久しぶりに会った小太郎兄さんが俺達にそう言った
−攘夷戦争時代
「これまでか…」
無数の天人達の中心、囲まれるようにしゃがむ黒髪の男 桂が言う
「バカ言ってんじゃねーよ、立て」
その隣の輝く銀色の髪を持つ男がゆっくりと立ち上がった
「美しく最後を飾り付ける暇があるなら
最後まで美しく生きようじゃねーか」
「兄さんの言うとおり
沢山の仲間が死んでいった。もう、俺は失いたくない
俺達は、生きるんだ
生きて、またみんなで花火とか雪合戦しよう」
2人より小さく、小柄な少年も、太陽のように輝く金髪を揺らし立ち上がった
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