テニス/短い夢
□俺たちだって中学生
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突然俺の座っている席の隣にたつ弦一郎がたつ。
「どうした、弦一郎?」
「柳、こちらを向け」
「?」
そう言われて、弦一郎の方へ身体だけむける。
すると弦一郎は突然かがみ俺のふくらはぎをもち立ち上がる。
「のわっちゃっ?!」
当然俺の身体は後ろに倒れそうになる。
「何をする弦一郎っ?!」
「いや、ムシャクシャしてたもので」
「………」
かの皇帝真田弦一郎でもこんな幼稚な事を…
またノートに書き込まねば…
翌日
教室移動のため、弦一郎の教室の前を通ると柳生にも昨日俺にしたことと同じ事をしていた…
「一体弦一郎になにが…」
「真田も中学生だからね^^」
「ゆ、幸村…」
「またねー」
そう言い残し、幸村はさっていく。
そうだ、俺たち中学生だった…
すっかり忘れていた。
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