テニス/短い夢

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○月△日

「丸井先輩」

「なんだい、切原くん」

「うちの女テニのユニフォームはなんでスコートじゃないんすか?」

「それはねぇ、仁王くんが知っているよ」

「俺に振るなよ」

「仁王先輩もしらないのかー」

「赤也ぁ、お前さんみたいなのがいるからスコートを履くんじゃよ」

「「あぁなるほど」」


遠い目をしながら、女テニの練習を見つめる三人であった。



○月□日

「のぅ赤也」

「なんすかぁ」

「何故女はわがままなんじゃ?」

「みんなお姫様だからですよ」

「ほー…のぅ丸井」

「なんだい、仁王くん」

「スクール水着は犯罪じゃよな」

「犯罪だねー、あのはみ出そうな乳は犯罪だね」

「丸井先輩顔に似合わずおっさんくさいっすね」

「言うない」


そんなある日のプールの時間。
遠い目をしながら水着の女子を見つめる三人だった。



○月×日

「なぁ、切原ぁ」

「なんすか」

「スカートってどんな感じかな」

「知らないっすよ;」

「丸井、あれじゃ、着てみりゃいいじゃろ」

「誰にスカートかりんだよ」

「なんとここにあるんすよ」

「なんでだよ?!」

「丸井が似合うかなと」

「普通似合わないだろぃ」

そう言いながらもわくわくしながらスカートを受けとる子豚ちゃん。


………三分後…………

「「ギャハハハハハっ」」

「笑うないっ」

「に、似合いすぎじゃ丸井っWWW」

「まじでか」

「そこらの女よりかわいっすよ」

「ちょっち嬉しい」

「女っぽいポーズしてみ?」

「こうか?」

「「ギャハハハハハ」」

「どうだぃ☆」

「「あひゃひゃひゃひゃっ」」


このまま虚しい放課後を三時間ほど送る中学生たちだった。


終わり☆

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