テニス/短い夢
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☆月◆日
「あー今日も暑いね」
「そうだな、だが暑いからといって部室にこもるのもどうかと思うぞ?」
「真田ぁ、そんな机に突っ伏しながらいってものぅ」
「暑いのだから仕方ないだ……あ、神奈川運動禁止なんたらでてる…」
ケータイをカチカチ弄りながら真田が呟く。
「マジっすかぁ…丸井ぶた先輩アイスかいにいきまそ」
「えー…暑いからいやだよワカメくん」
「ガチャ…きぃ…パタン。みんな、アイスを買ってきたぞ」
「扉を開けるところから擬音語で入ってくる柳先輩愛してるっす。アイスを下さいっ」
「赤也、お前は特別に韓国海苔もやろう」
「嬉しくないけどありがとっす」
「柳くん、歩くの速いですっ」
おたおたした様子で柳生が大荷物を抱えて部室に入ってくる。
「何を買ったんじゃ、柳生?」
「スポーツドリンクです。皆さん暑いでしょう」
「柳生…愛しとーよっ」
「お気持ちは嬉しいですが仁王くん汗臭いから離れて下さい…」
「仕方ないじゃろ、制汗剤忘れたんじゃから…」
「私のでよければどうぞ」
「すまんの、柳生…」
「アイスうまー」
「アイスマジうまー」
「アイス激ウマー」
幸村、丸井、切原は幸せそうにチューペットを食べる。
「真田、何をしているんだ?」
「ん?ケータイでいいともを見ている」
「お前もそんなの見るんだな」
「暇だからな…高温注意報でテニスできないのだし。ジャッカル、ブラジルのハーフなのだから外で何か気違いなことでもしてくれんか?」
「真田…俺を殺すきか…」
暑さのあまりみんなおかしくなっちゃった。
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