テニス/短い夢

□終わらない
2ページ/3ページ

「と、言うわけでみんなしっかり頼んだよ」

「どういう訳だよぃ、幸村くんっ」


すかさずツッコミを入れるこの豚うざいなぁ…

「みんなが愛して止まない赤也がピンチなんだよっ!!
手を貸してあげようじゃないかっ」


「そうは言うてもの、幸村。俺達も暇なわけじゃ…」

「暇だよね。暇じゃないはずないよね。ほら、暇じゃないか。」

「拒、拒否権はなしですか、幸村くん」

「柳生、紳士なんだろ、助けてやれよっ」

「いや、しかし…」


みんないちいちうるさいなぁ……


「赤也、どこが解らないんだ?」

「柳先輩…えっと、全部。」

「そうか………精市、赤也は手遅れだっ!!」

「諦めないでよ、柳っ」


まじ使えない糸目だなぁ。眼球抉られちゃえっ


「切原、英語なら教えてやるよ…」

「ガングロ卵先輩…」

「やっぱりなしの方向で」

「そんなぁ……」


くそ、このままじゃ赤也の宿題が終わらない…


「幸村、俺は手伝わんが皆で宿題をやってやればいいだろう」

「なるほど!ところでどうして真田は手伝わないんだい」

「自分の宿題を忘れていてそれどころではない」

「うわぁ、なんて無様な…」

「うるさいっ!というわけだ、柳生、宿題を見せてくれ」

「お断りですっ」


見せて、見せないでケンカする二人をよそに早くも仁王が数学を手伝ってくれている。

「「仁王(先輩)ー」」

「可愛い後輩のためじゃ…」


その後は、丸井、弱化流、柳とみんな赤也の宿題を手伝ってくれた。





三時間後





「終わったぜぃ」

「先輩がたありがとうっす」

「まぁ気にするな」

「そうじゃ、可愛後輩のためじゃ」



みんなのおかげで赤也の宿題は無事に提出できた。




が、




真田はというと、始業式までに間に合わず宿題が出せないまま二学期が始まったらしい。


あとがき→
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ