【本】青春ボイコット
□第14話
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サッカー部に入部が決まってからの生活は目まぐるしいものだった。
朝早くからサッカーをしたくて疼く体をランニングで沈め、学校へ向かう。
「夏目、昨日どこ行ってたのさ?」
『あれ、秋さんから聞いてない?僕バイトしてるんだ』
「バイト?」
『そ!』
天馬と他愛のない話をしつつ学校への行き道を歩く。
『だからこの前みたいに突然帰ったりするから、ヨロシク!』
「まったく、秋姉ったら大事なことまですぐ言うの忘れるんだから!」
『あはは、それは同感』
ワクワクして仕方がない。
天馬からもその空気を感じられる。
入部するのが天馬が一緒でよかったかも、なんて夏目は頭の隅で考えていた。
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