【本】無印夢

□いざ世界へ
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※会話文




「豪炎寺さん、氷星さん、この子のことよろしくお願いします」
『「はい」』
「虎丸君。お店もおばさんも、私に任せて大丈夫だから力いっぱい戦ってらっしゃい!」
「うん!」

「頑張ってね、お兄ちゃん!お姉ちゃん!」
「あぁ。夕香もフクさんの言う事聞いて元気にしてるんだぞ」
「はーい!唯お姉ちゃん!お兄ちゃんをよろしくお願いしますっ!」
「俺の方か、夕香?」
『ふふっ、頼まれました』
「…氷星」
「私からもお願いしますね」
『勿論です。虎丸くんも頼まれちゃいましたし』
「お兄ちゃん!もう唯お姉ちゃん泣かせたら駄目だからね!」
「あらあら。言われてますよ、修也さん」
「大丈夫。もう泣かせないさ」
「絶対!ぜーったいだよ!」
「約束する。唯は泣かせない」


(なんだろうな円堂。俺あいつ等が家族に見える)
(微笑ましいな!)




「綱海さん、どうしたんですか?」
「お、俺……ひ、飛行機は駄目なんだ…!!海に帰してくれぇぇ!!!」

『…綱海くん大変だね』
「地に足が付いてないのが落ち着かないんだろう」
『それにしても海に帰してくれって……』
「アイツは海が好きだからな!着いたらその内元に戻るって!」
「と言うか唯も顔色悪いぞ。酔ったか?」
『……少し…』
「…寝るか?」
『ううん、もうちょっと起きてる。折角飛行機乗ったんだから景色も見たいし…』
「そうか。辛くなったら寝てろよ?」
『うん!』


(…結局寝たのか?)
(あぁ。ぐっすりだ)
(それにやっぱり寝るのは豪炎寺の肩なんだな)



いざ世界!

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