【本】無印夢
□最期の瞬間まで
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※時間軸ぐっちゃ^p^映画の内容終わった直後ぐらい
※映画ネタバレ
まだ見ぬ自分達の未来
いつかは訪れるのものであるそれを人は気にして生きている
死ぬまで付きまとう未来と言う結末、それを受け入れるか否かは定かではない
『未来…か』
バダップが、カノン達が、消えて行った空を扇ぐ
彼らは未来を変えようとしていた
サッカーが悪と称される未来を
それを作り出してしまったという今を
本当にこの今がそんな未来を作るのだろうか、誰にも分からない答えを自分に問うてみた
未来を作っているのは今の自分の行動であることは確かなのだ
中学生の自分がつくる80年後の世界、考えた事もなかったが少し想像する
たとえ現実は辛いものだったとしても、幸せな環境にいる自分が考えられるのは幸せな未来
カノンの様に自分の子供、そのまた子供、と命は繋がって行き、それと同時に自分の意志も受け継がれている未来を
『豪炎寺くんは“未来”ってどう思う?』
他人の考え方は違うはず、
唯は目線を空から逸らさぬまま、隣に佇む豪炎寺に聞いた
急な振りに少し驚いたが豪炎寺はフッと微笑んで同じく空を見上げる
「深く考えることはないさ」
『え?』
思わず空に向けていた顔を豪炎寺へ向ければ、豪炎寺も顔を下ろし2人の視線が交差する
「未来は俺達が作るもの、今の自分は変わらない、そうだろ?」
空から差す光が自分達を照らした
まるでその光は今空へ消えた彼らからのメッセージの様で
『うん。そうだね』
もしも未来がどうなったとしても
自分が自分であることは変わりないのだから
いつか自分はその未来からいなくなる
だからこそ、人は今を大事にするかもしれない
そして願う
どんな未来であっても
最後の瞬間までずっと
(私は君を愛していたいな)
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