小話

□交わらない私とあなたと
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あなたが里を出て三年。

もう一度あなたを取り戻しに行くから。




「さようなら、みんな」


住み慣れた木の葉の里に永遠の別れをつげるかのように。

言って里を出て半日が過ぎた。森は暗く一人の恐怖を感じる。でも、これからはこんな夜を何度も過ごすのだろう。


明かりにおこした火を見ていると木の葉での日々を懐かしく思った。


こうやって思うなんて、本当にもう帰らないみたいだ。





なんて思っていた昨日。


そして今。


「やっと、見つけた」


やっと、あなたに会えた。



「あら、木の葉の頃の仲間かしら?」

「・・・」

「大蛇丸様、この者を殺しますか?それとも実験に使いますか?」

恐怖が身体中を走った。


「・・・サスケ!」


振り絞る声で名前を呼んだ。誰だ、と彼は言った。


「わからないの?」


そんなはずはない。ともに過ごしてきた日々があるのに。

苦しい。なぜ私に誰だと問う?


「ウオオオオー・・・・!!」


全身から力がみなぎった。


「この子、化け物ね」


サスケは必ず連れて帰る。あなたを信じて待つ人の元へ。


「大蛇丸、手を出すな」


刀を抜いた彼が目の前に。


「ふ、さすがねサスケ君」


ああ、どうして。悪魔に魂を売ったというのに。どうして化け物になった私が負けるのか?


「・・・ナルト」












「どこ行っちまったんだってばよ・・!」



火影室から出たナルトは顔を歪めて、拳を握りしめた。

二人の再会は残酷に。



end.
 

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