〜20120315

□大人に
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俺んちで雑誌読んでいた名無しさんがいきなり。

「シカマル、私はやく大人になりたい!」


…俺、期待に答えるべきなのか?
名無しさんは好きだ。大好きだ。愛している。
だけど16歳だ、16。
どうしよう俺。


「名無しさん、とりあえず落ち着け」

「落ち着いて居られますか!?年頃だもの」

「なんでそんな焦ってんだよ?
俺らまだまだこれからだろーが。」

「…。」

「…どうした?」

名無しさんの期待に堪えられないから落ち込んだのか?
なんで今日はそんなに積極的?どうしたのこの子?


「シカマル、鼻血出てるけどどうかしたの?」

「え?は?はぁぁあああああ!?」


俺は何を想像しているんだ。
いやコイツがさせたんだ。
16歳といえばだな、一番その…あれな年頃真っ最中な訳で。
させる名無しさんがいけない。


「とりあえず鼻にティッシュ詰めるからね。
じっとしてなさい!」

「お、俺に触るなぁああぁぁあぁああ!!」

「じゃあ自分で早く詰めて!!
部屋が鼻血まみれになっちゃうよ。布団に付いたら私ヨシノさんにあの日が来たって誤解されちゃうから!」


布団とか今の俺に禁句ワード…!
なんかもうどうでも良くなった。

「名無しさんぁぁぁああああ!」

「鼻血出たまま寄るなぁぁぁあああああああ」


散々名無しさんに殴られて
鼻にティッシュを詰めて落ち着いた後

「早く綱手様とか紅先生みたいに大人の女性になりたいなぁ〜」

「あぁ、そっちか」

「もう1方向なんてないでしょうが?何を言ってるんだこの子は。」

「え…!何お前…!」





end
 

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