〜20120315

□文通
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拝啓
御奈良 シカマル君へ

生まれてはじめて手紙を書きます。
緊張して筆を折ってしまいました。
話題がありません。
なにかください。

名無しさんより


*


…どこから突っ込んで良いのかわかんねぇ。
とりあえず返事を書かなきゃアイツ落ち込むだろうな。

名無しさんへ
話題が無かったら手紙はいらないと思います。
ちなみに俺の苗字を丁寧に御を付けるのはやめてください。
下品になります。

シカマル


*



シカマルへ
そうだね紙が勿体ない。
ちなみに御を付けてそういう方向に持って行くなんて思いもしませんでした最悪。
名無しさんより




*

手紙がだいぶシンプルになってるんだが。

名無しさんへ
今からおまえんち行くわ
シカマル


*
シカマルへ
汚いからやめて片付いてないお願いします
名無しさん


*
名無しさんへ
無理
シカマル


*
シカマル様へ
まじで来ないでください
やめてくださいやめてくださいやめてくださいやめてくださいやめてくださいやめてください


「おせーんだよ。」

「うわ!窓から来た!!」

「べつに散らかって…るな。
紙屑だらけじゃねーか。」

「しょうがないじゃん!最初の手紙何を書こうか凄い迷ったんだから!」

「あれにどんだけかけたんだ?!」

「シカマルに書くから頑張ったんだけど上手くかけなくて何回も」



名無しさん…俺のために…


「ハハッありがとな。」

「シカマルもわざわざ返事くれてありがとうね」

「いーえ」





end
 

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