〜20120315

□おうちがない
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時空間系の術を家で開発していたら
家がどこかへ行ってしまいました。
何故。どこへ行ったの。絶望。


「どうしたんだい?」

「あ、あなたは…
テンゾウさん…」

「その名前やめてって言ってるでしょーが!」

「時空間忍術の練習をしていました」

「(シカト…)えっそれで?」

「間違えて家が時空間でどこかへ行ってしまいました…」

「何をやっているんだい君は」



僕は笑いそうになったが、そういう雰囲気になってはいけない気がした。
名無しさんの顔は泣きそうだ。

「テンゾウさああ゙ん゙どうしよぉお゙お゙ぉ」

「…とりあえず今日はどこかに泊まりなさい」

「うん、でもどこに…
お金があまりありません…」

「あー…お金は家の中か…」


僕の家に名無しさんを泊めることなんて出来ない。
僕が男だからだ。
どうしようか…、この時点で考えれる案はこれしかないからな…。

「ヤマトさんち駄目ですか?」

「僕んち!?
君が良いなら別にいいけど…」

「よかったあああ」


危機感の無い子だな…
あれ僕そういえば木遁使いだった忘れてた


「名無しさん」

「はい?」

「僕は隠して無いけど木遁つかいだったんだ」

「そうだった」

ヤマトは印を結び家を建てた


「すげええええ!
ヤマトさんすげえええ!」

「今日はこれでなんとかなるよね?」

「うんありがとうございます!」



やっぱり君を家に連れていくことは
自分は出来そうになかったからね




END
 

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