〜20120315

□君との出会いは
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敵から逃げるために川に隠れたはず
だけど攻撃された私は川の中で気を失い滝に流された



***



「今日はここで野宿するかなうん」

抜け忍のオイラは景色の良い湖でここで寝ることにする
帰る場所ないしな
べつにホームレスって訳じゃないぞうん旅人だ


さすがに腹減った
釣りでもするかなうん

にしても月はいつもより綺麗だしなにより湖に映った月が綺麗だ
これは自然の美しさだな


「はあー魚釣れねぇ
夜だから寝てんのか…」



湖を眺めていたら人影が浮いていた


うん…?女…?


気絶してるようだが警戒して近づいた

月の光りがよく映った所に彼女はいた
なにより美しい


浮いていた彼女をお嬢様抱っこで抱えたら顔も姿も美しかった
急いで岸に上げて、冷え切った体を焚火で暖めた


「微かに息はあるけどな…」



ただただ彼女を救いたかった








数時間後に彼女は目を覚ました


「ん…っ?」

「やっと目ェ覚ましたかい?」

「あなたは?私なんでここに?」

「オイラは岩がくれの抜け忍だ
湖で死にそうだったからオイラがここまで運んだ
お前の名前は?」

「助けてくれたんだね、ありがとう
私は木の葉の忍の名無しさんっていうの」


笑いながら礼を言われたら顔があつくなっちまったじゃねーか
バレないようにそっぽ向きながら


「木の葉の忍か…
なんで湖に浮いてたんだ?」

「任務に失敗しちゃって…へへっ」

「おまえそんなんで大丈……!」


起きたと思ったら倒れた


「すげぇー熱じゃねぇかよ」

「体冷えちゃったみたい…
私のことはほっといて良いよ
私は木の葉の忍だから」

「だろうな
だけどオイラ、なんかお前のことほっときたくねぇよ」


「抜け忍のくせに優しいね」

「別に…
熱あんだから寝てろよ
オイラが見張っとくから」

「いまはデイダラ君しか頼れるひといないものね
ありがとう」


名無しさんはまた目を閉じた
ほんとに綺麗だ


うとうとしてる内に朝が来て名無しさんは目を覚ました


「良く寝れたわー!」

「ちょっとの間でだいぶ元気になったなお前…」

「デイダラ君のおかげだよ!
私急いで里に帰らなきゃいけないや」

「それもいいけど
このままオイラと二人でどうだい?」

「いやいや、里は裏切れないよ
大切なひと達がいっぱいいるもん」


大切なひと…か
里抜けしたオイラにゃ関係ないけど
待ってる奴らがいるもんな


「一日中、側に居てくれたの、ありがとう」


またその笑顔を向けられた
可愛いんだっつの


「またどっかで会えると良いね」

「」
「そうだな」





また会いたい
会えるといいな





*******


その後オイラは暁に入った
運命っていうか…
再び出会うときもしかしたら殺しあうのかもしんねぇ

出来るならそんな形で君に会いたくない





END

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